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朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……… 70

こうして中にあった物を次々と出しては、真由が外で埃を払っている。
こうしておけば、そのうち骨壺が見つかるって事は…。あるのかな?

「おかしいなぁ。普通はあると思ったんだけどね。」
「そうですね。もっとよく探してみましょう。」

その時、倉庫の奥でポっと、穂のかに何かが光っていたとは帝達は知らない。
「しかし……不必要としか思えんガラクタだらけだなあ……」
土蔵の入り口で、不気味な表情の大きな木彫りの人形を眺めながら俺は何とも言えない溜め息を吐いた。
「そ、そっ……そうですね……」
俺の横で真由が、鼻に無数のイボイボのついた何ともエロい天狗のお面を持って真っ赤になっている。
今度あんな道具で真由を可愛がってあげるのもアリかなあ、なんてちょっとした想像を膨らませながらも、流石にしんどくなった俺はやれやれとその場に腰を下ろし、真由も疲れたように俺の隣に座った。
するとそこに近付いてくる足音。
軽やかな足音を庭の玉砂利に響かせて現れたのは小柄な少女……ツインテールの髪を踊らせ、一見小学生に見えるプリティロリフェイスに極上の萌えスマイルを浮かべ、そんなロリ顔に余りにアンバランスな爆乳をふるふると揺らす。
彼女の名は倉前梓。京華さんと蓮の義妹で真由と同級生になる。

梓は満面の笑顔で俺に走り寄ってくるとダイビング……俺の身体目掛けて飛び込んできた。
「わーい、みーくん!、あずさも遊びにきたぞぉ〜」
俺に抱きつき、頬を擦り付けてくる梓。
一応、京華さんから俺の話は聞いたらしいが、以前から梓は俺の事を遊び相手と思ってるらしく、よく俺の部屋に上がりこんでゲームをしてた。
今回の土蔵掃除も、梓からしたら遊びみたいなものなんだろう。
そんな天真爛漫な梓だから、京華さんや蓮にも可愛がられていたし、飛鳥さんや真由だって仲が良い。
俺にとっても妹みたいな存在ではある。
「みーくん、死んじゃったって聞いて梓寂しかったんだから!」

…そういえば、梓も葬式に来てたな。
また会えて嬉しいのは俺も同じ、なんだ、けど…
「あず…さ…」
俺に抱きつく力が強まる。
「蓮姉ちゃんから事故のこと聞いたとき…」
「梓…おち…る」
最初のダイブからしてラリアットといっても過言ではなかったが、今は良い感じに俺の首を締め上げている。
「ちょっと、みーくん!あずさの話聞いてるの!?」
「ギ、ギブ…」
あ、何か昔の思い出が脳裏を掠めていく…

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