PiPi's World 投稿小説

学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 68
 70
の最後へ

学園の牝 70

 

数日後…
珠美の所に悠達がやって来た。
悠と真それに沙絵は神妙な面持ちで珠美を見詰め、静は少々不満げな顔をしていた。

「どうです、結論はでましたか?」
「はい…先生の提案を受け入れる事にしました」
「判りました、では今から呼びますね」

そう告げると珠美は携帯を取り出し連絡をし始める。
たぶん光太郎への連絡であろう、珠美は淡々と話していた。
電話を終え、暫くして現れたのは抜群の美少女…
容姿、スタイル共に奴令嬢に相応く、品格や知性も兼ね備えているように見えた。
彼女は優雅な仕草で悠に深々とお辞儀する。
「わたくしは鷹栖玲緒奈でございます…桐生悠様、わたくしを奴隷に選んで頂き光栄です…誠心誠意尽くして参りますので、宜しくお願いします…」
そう言う彼女に悠だけでなく電話で詳細を聞いていない珠美や静達も驚く。
何と光太郎は…自分の妹をここに寄越したのだ。

容姿、スタイル、品格、知性…それらに優れる奴令嬢は、生徒会が管理し、しかるべき男子生徒の奴隷となる。
その中でも有名かつトップクラスの奴令嬢であり、自分の妹でもある玲緒奈を選んだと言う事は…光太郎が悠を高く評価した事に他ならない。
光太郎だけに、様々な情報を元に分析し出した答えであろうから…だから余計に珠美は悠の底知れぬ潜在能力に驚くしか無かった。

だが当の悠と言えば…

「あの…鷹栖さん…」
「悠様、玲緒奈と呼んで下さい」
「あっ…じゃ玲緒奈…」
「はい、悠様」
「何で僕みたいな所に行くのを承諾したんだい?玲緒奈だったらもっと良い相手がいた筈なのに」
「お気になさらなくても良いですよ…これでも私、数日前まで街の公衆トイレで肉便器をしておりましたので…」
『えぇぇぇえ!!』

玲緒奈の告白でこの部屋に居る者全員が驚きの声を上げる。
こんなお嬢様が肉便器だったとはどう考えても信じられないのは当たり前であった。
ところが当の玲緒奈は平然と皆が思っていた疑問を答え始めたのだ。

「我が鷹栖家の女は本家・分家問わず家訓で肉便器の経験をしなければならないのです」
その言葉に皆は呆気にとられるしかなかった。
ちなみにここだけの話、敬一の母と叔母である春華と春菜は鷹栖家の分家の出身である。



そんな中、静一人だけが険しい顔をして玲緒奈を見詰めていた。

(何なのよ…あの女…)

自分の野望を後押しする味方なのか…
それとも野望を阻む敵なのか…
静は玲緒奈の事をはかりかねていたのだった。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す