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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 66

それは男性が限界以上に専用奴隷を囲い、精根枯れ果ててしまうという事態。
自業自得とは言え、少子化を防ごうとしてそれを加速させては本末転倒である。
そこで国は対策としてさまざまな制度を設けた。
その1つが『試験制度』。
男性が味見をして、気に入った女性のみを専用奴隷にするという制度だ。
もっとも、若いうちはたくさん子作りに励んでほしいため、学生は例外扱いとされている。

「私たちが悠さまに専用になってから、多数の問題児がせまってきているんです。
 このままでは校則を利用して、無理やり関係を結ぼうとする生徒が出るかもしれません」
「ですので、ご主人様を守るためにもぜひ、試験制度を適用していただきたいんです」

沙絵の言葉を真実が引き継ぐ。
その言葉に、先生は『うむむ・・・』と悩み始めた。
幸い、今はそこまでしようとする生徒はいない。
だが油断していると、『男子生徒と関係を持った牝奴隷はその生徒の専用奴隷になること』という校則を利用しようというやからが出てくるかわからない。
それに悠の専用になろうと努力するようなら、他の男子生徒が放っておかないだろう。
悠の身体を守り、かつご主人様を提供できる一石二鳥の作戦なのであった。
・・・もっとも、静はそれが気に入らないらしく、ずっと頬を膨らませていたが。
教師はその要望に対して検討するべく学年主任に相談する事にし、悠達をひとまず返した。
要望を受けた教師…新任教師の藤島珠美(ふじしま  たまみ)も実は特別科の出身で、悠の遭遇した状況に多少心当たりがあった。
現時点、悠に迫る特別科の生徒は静の存在が絡んでいると言う事は、特別科を知る珠美だから容易には想像できる。
特別科と言っても『牝奴隷不適格者』ばかりではない…中には己を磨き、自分に相応しいご主人様を探すタイプもいる。

そんな女性主導の考え方が『異端視』される昨今…彼女達は教師を目指す者も多い。
その考え方の根本にあるのが『相応しいご主人様がいないなら…自らご主人様を育てる』と言う意識だ。
珠美もそう思い教職を目指した訳だ。
逆に明日香のような牝奴隷から教師になったタイプの方が少数派で、珠美のようなタイプの方が女教師には多い。
だから静の存在以外にも、悠を『立派なご主人様に育ててみたい』と思う者があって、悠に迫る数が爆発的に増えている可能性だってある。

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