PiPi's World 投稿小説

学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 63
 65
の最後へ

学園の牝 65

おまけに一部とは言え、その数は多く、問題児も含まれている。
ひどいものになると、無理やり専用奴隷になろうと襲いかかるものまでいる始末だった。
悠はたまらず学校中を逃げ回り、放課後になってようやく追いかけっこから解放されたしだいであった。

「ごめんなさい、ご主人様。話を聞いて、私も説得に行ったんですけど・・・。
 その、どうしても話を聞いてくれなくて・・・」

騒動を引き起こした張本人の静はそう言って頭を下げる。
しかしその言葉は妙に白々しい。
それはそうだ。彼女たちを守るために、彼女は悠の専用奴隷になったのだから。
しかし、お人よしの悠たちがそんな策略に気づくはずもなく。

「静さん、気にしなくていいよ」
「そうだよ、悪いのは悠ちゃんの気持ちも考えないコたちなんだから」
「一緒に悠ちゃんを守る方法を考えましょう?」

と逆に励ましてしまう有り様だった。
「ありがとうございます、ご主人様、真ちゃん、それに沙絵」

みんなの優しい励ましに、静は笑顔を浮かべて答えるが、その言葉は妙にうそくさい。
事実、その腹の中では、

(クスクス・・・。私の予想通り、うまくいっているみたいね。
 ご主人様をだますのは正直気が引けるけど、ご主人様なら私の大事な子猫ちゃんたちを任せられるし・・・。
 ご主人様にも箔がつくわ。
 一石二鳥とはまさにこのことよねぇ〜♪)

なんてことを考えていた。
自ら家畜奴隷入りを宣言したり、『ご主人様に箔がつく』なんて考えてたりしているところから、静なりに悠に尽くしてくれているようだが。
本人がこのことを知ったらどんな顔をするのか・・・。
とにかくこの日の夜、悠の愛する専用奴隷たちは迫ってくる奴隷たちから悠を守るための手段を話し合うこととなった。

少々長くなってしまったが、これが彼ら男子生徒の一日の流れである。
今回はちょっとハプニングがいくつかあったようなので、次はその辺がどうなったのかを番外編として説明させていただこう。


『番外編その1 桐生悠の場合』

「何ですって?桐生くんに特例を認めてほしいですって?」

伊那田沙絵と麻生静を専用奴隷にした次の日の朝。
悠は3人の専用奴隷と共に、ある特例を認めてもらうべく、職員室にやってきていた。

「はい。悠ちゃ・・・いえ、ご主人様がよりよい専用奴隷を持てるように、試験制度を適用してほしいんです」
「試験制度・・・ですか」

試験制度。
それは男子生徒と専用奴隷との間で起こる悲劇を防ぐための措置の1つだ。
一夫多妻制が認められているのこの時代、ある社会問題が深刻化している。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す