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消えた人間たち
官能リレー小説 - 学園物

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消えた人間たち 7

 美咲が立ち去ろうとしたとき、川村先生が通った。
「あ、いいニュースよ。学校の隣の温泉施設が、時間限定でだけど、今日から毎日開かれることになった」
 「わぁ、またお風呂入れる!」
 ラブホのときの話でもあったように、ここにいる人の大半は異変以来風呂に入れていない。冷たいプールのシャワーで体を洗っていた。
「ほんとですか?」
 温泉に入りたいと思ったのが通じたのだろうか?男湯は僕が独占できるはずだから、のんびりできる。
 「エネルギー節約のため、女湯側のみ」
 僕はがっかりした。
「僕は、はいれないんですか?」
 川村先生は、純とマドカを見ながら言った。
 「警備がちゃんとしているなら、一緒に入っても問題ないだろう、ということになった。」

距離は近いけど、ギャル警官と川村先生と僕で車で向かった。施設に入ると、守られる存在となった僕のために要所には一般の先生がデッキブラシを武器代わりに手にして番をしている。
噂は早いもので、学校の子は脱衣所からも消えていた。
「今日は、先生が洗う係するから」
僕の側で先生が脱ぎ出す。
「一人は外にいないとね」
髪をアップにしているマドカは純から借りたショットガンを手に脱衣所に留まるようだ。
「髪が短いとこう言う時楽ね」
純は手早く全裸になると、グラマラスな肢体の足首にナイフの鞘を固定し、ウエストには最小構成にしたナイロンのピストルベルトにステンレスの拳銃を入れて、先生と僕に同行する。
シャワーキャップをした先生と最低限の武装だけの純が堂々としているので、僕も隠すに隠せない状態で洗い場に足を踏み入れた。
「この状態って、捕まった宇宙人だな」
「草壁巡査部長、軽率な発言は…この事態以降、様々なデマが渦巻いてます」
「昔はグローバルとか言ってたのに、今はママ友レベルの認識で国が動いてる。校長先生は教育者だから、昔からか」
「せっかく貸切状態なんだから…」
真ん中にいる僕は二人のピリピリで、思ってたリラックスと違った入浴と悟る。
二人の裸体は、大人の女性としてはかなりいい部類だけど、片方を凝視する余裕はない。むしろ、二人の方がよく股間を見てくる。
「市役所に行って委員会に顔出すんだから、武藤君もこざっぱりしなきゃね」
「恭介にソーププレイでもして、リスト入り狙ってるのか?年齢を考えな」
先生はいまや母親のようでもあり、僕の管理状態が自分の地位やしいては学校がコミュとして僕の受け入れ元でいれるか気にしているようだ。
おそらく学校から授精候補者が出て欲しいと思っているのだろう。純とマドカ以外の警護が派遣されるなら、どんなタイプになるのかと考えたりする。
先生が体を洗っている時にそれとなく抜いてくれるか、ギャル警官がバスタトルで拭いてれれば途中でシコシコしてくれれば癒やされるのにと思う。
 カチャッと、扉の方から音がした。
 「誰?」
 純が僕から一歩離れて身構えた。
 「あの、病院の者です」
 みると、あの時のナースの一人、千里だ。
 何も身につけていない体。そして手にはフラスコを持っている。
 「武藤さん入浴、という話が来まして、もし射精される際には採精させていただきたく、伺いました」
「よかったな、ロリ顔の巨乳が拝めて」
「おっぱいを吸わせてもらった子ね」
すぐ二人が冷やかしてくる。いきなりのことだけど、どうしても反応してしまう。
「あの、裸と言ってもお風呂だからです」
「…なんだ」
彼女が鏡の台の上に置いたフラスコが少し大きく見えた。
千里と先生に性器だけを洗われる。付け根や陰嚢まで丁寧に泡立てられ、シャワーで流された。
「今日は器具を用います」
しばらく離れたかと思うと、新しい装備であろう樹脂でできた工具箱のような容器を手に戻ってくる。
手コキもローションすら使ってくれない位だし、女性だけの世界で医療用とつくと色気などなさそうなイメージだ。
「んっ…く…」

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