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消えた人間たち
官能リレー小説 - 学園物

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消えた人間たち 6

衣装がコスプレで少し話すだけで淫語ばかりという昔なら考えられないけど、このギャル警官は僕に充てがわれるであろう乳牛と違って僕の監視役も兼ねてそうだ。
「学校から出るときはパトカーかい?」
「パトカーだと後部座席は乗り心地悪いの。国産の4ドアだけど走りもいい覆面パトよ。道に車はそんなにいないけど、回転灯をつければ警察車両だし」
「なら移動中は安心だね」
「ちょっと、どこいくの?」
「トイレだけど」
「一緒にいくわ」
おしっこをするだけでも男子トイレにまで入ってきて、警護してるように振る舞いつつ、僕のモノを見ていた。
「まあ、健康のバロメーターとも言うし」
「でも、夜中は尿瓶使ってね」
「分かったよ」
「今までは知らないけど、これからはタバコとアルコールもご法度よ。理由はお察し」
「一生コンドームと無縁なんだから、安いものよね」
校舎のすべての男子トイレを独占できるけど、これからは手を洗ってる時にようやく名前を知った純とマドカが付き添うらしい。
「ねえ、記念写真取らせて」
「いいけど?」
「チンポ出して」
「ええっ!」
「男子ってわからないと意味ないじゃない」
「せっかく護衛任務に抜擢されたんだから」
仕方なくオーケーした。この学校以外のコミニュティでは男を見たことない人もいそうだ。
髪を金髪に染めて個性的な制服の二人が職務に完全に忠実とも思えないので、うまく慣れ合っていけばいろいろ見逃してくれるだろう。
勉強や労働と無縁の暮らしだけど、やはり役目が出来たからにはご褒美としてお酒を飲んだり温泉で骨休めがしたい。
 なので、なるべく純とマドカとは対立しないようにしよう、と思った。
(24時間365日、2人だけで賄うことは無いと思われるが、今のところ交代する人は来ていない)

「あら、結構硬くなってない?大丈夫?」
「ええ、大丈夫です」
 純がトイレでの僕のモノを見てそう言った。いろいろ考えているうちにそうなってしまった。
 二人にソレを凝視されながらトイレを終える。

「恭介」
 トイレからの帰り、後ろから声がした。
 純とマドカが身構える。
「美咲」
「あたし、授精候補者リストに、登録したから。『直接希望』にも、チェック入れたから」
「そうなんだ」

 本当は、今この場ででも、ラブホの続きをしたかった。
 しかし、そんなことをしたら純とマドカの武器が、発動されるだろう。

「あのね、市役所での、うちの市の人類存続委員会、明日なんだって。この委員会には、各自治組織からも代表が出られるから、あたしが生徒会長として行けることになった。一緒にいこ」 
「自治組織って?」
「この学校みたいに人が集まって、元々割合的に女子が多いか女だけの環境だと生存してるの。例えば、病院でも女子寮だったでしょ?専業主婦とか子育て中や初経が来る前の子はみんな消えたの。後お年寄りも」
「じゃあ中学生もいるの?」
「少しはね、武藤君ってロリコン?」
「年下も候補にもいるって事だよね。逆に高齢者までいかない女性も残ってるってことは、母親ぐらいの年齢もいるんだよね」
「集まってたから生き残れたわけだから、今はより規模を増やそうって、無人の小学校や中学校を利用して組織が集約されてるの」

世間は僕が童貞など信じないだろう。秩序がここまで回復する前にいくらでも出来たと思ってるはずだ。美咲か彼女が無理でも処女が理想だ。もしくは、次回の行為を期待して多少のことは目をつぶってくれる年上の人がいい。
 「市内で、今分かっている最大の自治組織は、南…」
 美咲は、市の南部にある、女子大と附属中学高校の名を挙げた。
「そこにいた人と、近くの女子学生会館とかにいた人たちを合わせたところ、なんだって」
 僕は、その女子大と附属中学高校の広大な敷地を思い出していた。
「そこが一番、中学生多いかも」
 美咲はにやっと笑った。
「じゃあ、また、この後会議あるから」
「また」
 

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