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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 46

確かに気持ちいいが、奉仕慣れしている浩二にとってはまだ物足りなかった。
ライバル心を燃やしていてもワンパターンと言えなくないし、琴は稚拙な技術が目新しくて違う意味で気持ちいいが決定打にならない。
要はまだ浩二の思い通りいっていない感じなのだ。
……まあ、暫く煽ってやるか…
浩二はこれからの彼女達のバトルを想像しながら、奴隷達に身を任せたのだ。



その頃、敬一は…
以前より体調を崩していた父が危ないと言う事で病院に来ていた。
敬一が病室に入るともう生命維持装置に繋がれた父のベッドの回りを3人の女性が囲んでいる。
父の奴隷である春華と春菜、そして妹の咲美…春華と春菜は双子でまだ30歳。
くしくもあの肉便器姉妹と同じ双子であった。
妹の咲美は14歳…法律により16歳までは家族が望めば奴隷にしなくてもいい規定により、まだ誰の奴隷でもない。
敬一の母が妹の方の春菜で、咲美の母が姉の方の春華である。

「親父は?…」
「敬一様…ご主人様は今夜が峠です…」
敬二の問いに春華が言葉少なに答える。
たとえ母子の間でも女性は男性より立場は下…『ご主人のご子息』として忠誠を誓わなくてなならない。
それは妹の咲美も同じ。
まだセックスの経験はないがいずれ奴隷となるように教育されていたし、父や兄に対しては家を出る前の娘がそうであるように、奴隷のように振る舞っていた。
彼の家は厳格ではあるが特殊ではなく、殆どの家がこのような形なのである。

「そうか…」
敬一は3人と父を見ながら表情が暗くなる。
彼にとって父親は目標となる人物であったし、父親の跡をこの歳で継がねばならない事にはプレッシャーもあった。
「あの…ご主人様からもしもの時の為に遺言状を預かっています…」
敬一の母の春菜の方がおずおずと封筒を差し出す。
「親父らしく用意がいいな…」
自分の死期を悟り、どんな気持ちで書いたのかは解らない。
だが、敬一に対してはそう言う素振りを見せなかった父である。

病状は後継者であるから知ってはいたが、改めて遺言状なるものを突き出されると色々な感情が込み上げてきた。
敬一は封筒から中身を取り出し見る。
まずは事務的な引継ぎの内容…父の性格らしく余分な事は書いていない。
その最後に少し乱れた字で走り書きしているか所で彼は止ってしまった。
それは父の肉声と言うべき言葉だった。
『私は死ぬ…だが心残りは春華と春菜の事…あの二人はついてこいと言えば喜んで命を絶つだろうが、私の望みはそうではない…

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