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生徒会アイドル化計画
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会アイドル化計画 4

「グラビア撮影したいなら、ジャージじゃダメ。少なくとも体のラインが出ないと」
「そこは基本だね。おまけにいかにバストとヒップを美しく見せるかが重要」
会長の態度がでかいから会計も似たような動きで、残りもやり気があるのか怪しい。
「別にさ、水着の女性撮影するの初めてじゃないんだ」
「そうそう、うちの顧問…メカには詳しくないけど、乗り気なときは協力的なんだ。橘先生、スレンダーだったな」
嘘はついていない。ますみ先生は背が高いし、胸も大きくて形がいい。
「さっきなんでも聞けって言ったら質問するけど、この中でバレエや新体操、フィギュアスケートとか経験ある人いる?」
「ダンスや読者モデルでもいい、人前でポーズを見せるのに慣れてるか知りたい」

強気だった会長と会計はその質問にはノーコメント。何も該当することがないのだろう。
申し訳ないがこちらもお二人にはあまり期待してないのだ。

「キッズモデルだから、随分前のことになっちゃうけど」
「スケートなら、小学生の頃にやってたよ…」
副会長と書記はそれぞれそう答える。

二人が途中でやめた理由は胸が大きくなり始めたからかもしれないので、あえて聞かない。
むしろ、大口叩いてた二人がド素人なのは問題だ。これでもし胸もなければメンバーにしないほうがいい。高松さんという選択肢だってある。
「じゃあ、未経験の二人は新体操部かチアの練習に混ぜてもらえば?少し基礎やるだけでも、かなり違うと思う」
「柔軟性や体の軸がぶれなくなる事は、案外重要だし」
少し意地悪に聞こえるけど、俺達は文化系だしトレーニングは専門外だ。おまけに異性なので、まるっきり門外漢である。

「そうねぇ…モデルになるのにはその身体づくりも必要なのね。どっちにも友達はいるから、話つけてみようかな」
「…樹里、マジで言ってる?なんかめんどくさいよ…」
前向きな会長・樹里に対し会計・歩はなんだかやる気なさそう。
これを聞くだけで戦力外の烙印を押したくなるほどだ。

「歩はやればできる子だよ。一緒に頑張ろ」
「…樹里が言うなら」

渋々歩が承諾した。
結果がどうであれ、高宮さんをモデルに加えるのも考えよう。

「高宮さん、ちょっと話しないか?」
「このプロジェクトが立ち上がってから、まだ日が浅いし…もっと知りたいんだ」

彼女と会計を変更させるかは別にして、最も話しやすいんので、なぜ会長がグラビアとか言い出したか聞いておきたい。
役員が一枚岩とは限らないし、四人に対してそれぞれ最適な接し方が分かれば今後関わるのも楽になりそうだ。
そもそも、会長が素直に応じたのも不思議だ。部活の予算などを握っているとはいえ、自分から頼みに行くのは抵抗があってもおかしくない。
会計が難色を示したのも、会長に同調できないだけか、それとも運動嫌いの反動で部活から距離をおいて生徒会入りを決断した可能性もある。

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