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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 27


ギクッ!

驚いた2人が振り向いた先には見るからに女の子にモテそうな、長身の美女が立っていた。

「しっ、静お姉さま・・・!」
「『お姉さま』?」

『お姉さま』発言に目を丸くする悠。
沙絵はしまったと口をふさぐが、時すでに遅し。

「あ、いえ、だから、これはその・・・」

うまい言い訳が思いつかず、しどろもどろになる沙絵。
そんな彼女のピンチを救ったのは他ならぬ宝塚系の美女だった。
「ちょっとキミ!何、沙絵をいじめているの!?」
「えっ!?」

静と呼ばれた美女にいきなり矛先を向けられ、面食らう悠。
彼女はズカズカとやってくると、沙絵を守るかのように2人の間に割って入る。

「いくら男子生徒だからって嫌がるコを無理やり連れてくのはマナー違反じゃないかな?」
「え?え?」
「沙絵ちゃん、大丈夫だった?
 沙絵ちゃんは気が弱いんだから、危ないと思ったら逃げなきゃダメだよ?」

どうやら彼女、沙絵が悠に強引に専用奴隷にされたと思い込んでいるらしい。
確かに沙絵は小動物系だから、その手の連中には格好の的だろうが。
このまま濡れ衣を着せられたまま、彼女をさらわれてはたまらない。

「ちょ、ちょっと待って!」
「ち、違うんです、お姉さま!悠ちゃんは・・・私の大事な人なんです!」

2人は誤解を解くべく、あわてて説得にかかった。
この彼女の名前は麻生静(あそう しずか)185cm、Lカップの堂々とした美少女である。
勿論、彼女がここにいるのも、この気の強さと腕っ節の強さ故…
悠と沙絵が一生懸命説明するが、悠を睨んだままでいる。

「・・・ホント?脅かされたとか、そういうのじゃないの?」
「・・・違います!
 悠ちゃんは私のこと想って『一緒にくらそう』って言ってくれたんです!
 ですから、それ以上悠ちゃんのことを悪く言わないでくださいっ!」
「「さ、沙絵ちゃん・・・」」

普段の彼女からは想像もつかない強気の発言に、悠は感動を、静は驚きを覚えた。
それほどに普段の彼女は気弱で、おとなしいのだ。

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