PiPi's World 投稿小説

陣陽学園〜Fight School〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 18
 20
の最後へ

陣陽学園〜Fight School〜 20

「き、吉良さんは彼氏いるみたいだけどいいの?」

「吉良さんなんてやだぁー・・・ミシェルとかキラキラちゃんて呼んでよー」

ケラケラと笑いながら手を振り、今度はセーラー服の胸元から覗く谷間をアピール。

ギャル系でハーフらしきミシェルの谷間は深く、出流は少し赤くなりながら目を逸らした。

それを『可愛いーっ!』とか言いながらミシェルはキャッキャと笑って言う。

「ロッくんNTR属性に目覚めたから、むしろ燃料みたいな」
 
まあ、そう言う環境のカップルだからさもありなんと言うか、恋人の処女喪失からビッチに堕ちるまでをリアルに見て、頭の螺子が吹っ飛んだらしい。

彼女の処女喪失の横で仲良く(?)彼自身もア○ル処女喪失したせいか、爽やかな見た目異常に性癖は吹っ飛んでるらしいが、山吹組公認のバカップルぶりだと言う。

「だから、るーくんもセフレ決定ね!」

「あ、うぅ・・・ありがとう、なのかな・・・」


「でも本気の関係はダメなり!ロッくんは嫁にやらんぞ!」

「いやそれは…。」

ミシェルの冗談とも本気とも付かない物言いに、出流がやんわりお断りした所でドアが勢い良く開け放たれる。

「ホモは何処だァアアア!ガチムチレスリングか?デブ専大相撲か?それともショタコンクール開催中か?」

性犯罪者、蜂丸市花がデジカメ片手に鼻血を噴射しながら乱入、しばしヤリ部屋を見回していたが…。

「…何だ百合ごっこか…そんなんいつでも撮れるじゃない…。」

「蜂丸さん今さりげなく俺も女の子にカウントしてるし。」

市花は勘違いと気付くや心底ガッカリ肩を落としていた。

「じゃあ仕方ないから予定通り発展場巡りついで新規組織の偵察して来る。」

変態的に現れて、テキパキと鼻血の床掃除を済ませるなり、また変態的に去ってゆく。

勝手な人だ、と出流はタメ息をついた。

今日のメニューは愛撫、女性側の感度を高めつつ、挿入後もボディタッチを交え射精までのメンタル的な持続力も鍛練。

キャッキャはしゃぐミシェルをお姫様ダッコでベッドに運ぶ所から始まり、出流と二人羽織状態のまどかが手を取り指技指導。

真綿の様な柔らかさと温もりが出流の背中全体を包み、尻の辺りをフワフワと茂みが撫でる。

力加減を教える高輪まどかの左手の具合から短刀術の経験らしきタコ。
他国や軍用ナイフ格闘と比べ日本式は組み技や他武術との併用が重視され、黒服までの修練は苦労した事だろう。

「蜂丸さん、何しに行ったんですか?」

それに引き替え武術とは全く無縁、仮に能ある鷹だとしても蜂丸市花の態度は有り得ない、むくれ気味に出流は二人に尋ねた。

「お仕事ぐっじょ〜ぶ。」

喘ぎ始めたミシェルの説明はサッパリ、それ以前出流にとってギャルと言えば外国人どころか異星人なので高輪まどかが通訳した。

蜂丸市花は発展場巡りなどとふざけていたが、彼女の主任務は末端組織の偵察。
いわゆる大規模な組の傘下で別動隊となるほぼ紺だけの組、或いは代紋なしの愚連隊。

新規の末端組織は盗聴対策が間に合わない、そこで一般人が『ウ○コ臭そう』と近寄らない、ガチホモの集まる発展場を上位組織との連絡に使うのだ。

違った偏りの性癖者の集い、未整備の森林地帯や下水道等といったケースは他の山吹組員が引き受け、発展場は蜂丸市花の担当だ。

彼女が現在調査中しているのは白蘭組の傘下入りを希望する組で、多少の武術経験を持つ初等科の男女が30人と少々集まった『憂国十字軍』なる組だそうだ。


彼らは劣等生徒や劣等上がりを相当嫌っており、『仮出所狩り』なるもので仮出所生徒を劣等に叩き返す事をしているらしい。

叩き返すだけでなく、劣等生徒所有申請数も多く、紺色の一般生徒でも襲って劣等に叩き落として所有するという手も平気で使ってくる。

そして、劣等上がりばかりで構成される山吹組を目の敵にしているらしく、紺色の少ない山吹組にとって注意すべき相手である。

女子12人(出流も含んで)、男子7人。

合計19人の山吹組は、白3人、黒10人、紺6人と言う構成である。

紺色の初等科は『初等科制限』と言う初等科同士(または仮出所)との戦闘しか許可されてない為に、憂国十字軍とやると6人だけで戦うハメになるからだ。

故に市花が情報収集にいそしむ訳である。

市花は武道経験はないが、かつて忍者だった家系に生まれ、古文書を読み漁り忍術を独自に磨いてきた。

その我流忍術と冷静な分析力と豊富な知識が彼女の武器だ。

探究心も旺盛で、苦無や手裏剣、毒物や爆発物をも使いこなす生粋のゲリラっ子で、それが劣等から這い上がる原動力になったらしい。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す