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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 159

その時、主姫の隣に座っていた暗路が口を開いた。
「でも・・・おおっぴらに手を組んだら・・・向こうに『貴方達の事警戒してるから手を組んだんだ』って言ってる事になりませんか?」
「おう!、腰巾着のわりに良い事言うなぁ!」
剣護に皮肉られ泣きそうになる暗路を主姫が庇う。
「暗路は腰巾着じゃないですわ・・・わたくしの可愛いペットですもの・・・」
「なっ!!・・・」
思わず椅子からずり落ちそうになる剣護の目の前で、主姫は小動物のように見上げる暗路の頭を優しく撫でる。
どう言う形であれ、この主従の絆の強さをよく表していた。
「いいなぁ〜・・・あたしもあんなペットほしいよぉ〜・・・」
「なんで・・・僕を見るんだ、桃ちゃん?!」
椅子に座る才英の背後に立ち、首に手を回しながら甘い声で囁く英桃に、才英は引きつった声で答える。

て、所変わってここは熊野大社。
しかしそこにある人影は、みことでも主姫でも刀機でもなかった。
五神剣を狙うもう一つの勢力。
ミネルヴァの回し者だった。
人影は二つ。いずれも若い男子。
一人の名前は倉坂平(クラサカ タイラ)。もう一人は出雲・S・フィルクス。
もちろん人間兵器であってただの人間ではない。
「ふむ。高出力のエネルギーを感じるが、社の中には何もないようだ」「んなもん、見りゃ分かるよ」
真面目な出雲に対して、やる気の無さそうな平。
「こらお前、もっと真面目にやらんか」
「うるせーなー。こういう仕事は銀磁とか、お前の担当だろうが。俺は破壊担当なの。どうせだったら、ナントカ学園にいる五神剣の保有者を襲った方が早くね?」
「香港国際学園だな」
「あーそうかい」と言って石畳に寝転がる平。
もちろんここだけでなく、いろんな所にミネルヴァは飛び回っている。たが破壊活動中心で、闘争心剥き出しの平はこんな地味な作業は嫌だった。
「ちぇ、もうこんな仕事飽き飽きだぜ!社ごとふっとばしゃあ、解ることだろう?」
ズシャァァ…平の一撃は社を見事に捕らえたが…「ちぃ…厳重なリフレクトをほどこしてやがんなぁ…」「流石は神剣の守りと言ったところか?しかもご丁寧に能力者にのみ有効なようだな」

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