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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 154

いつもの会議室に生徒会と革命派の主力メンバーが集まっていた。
「さてと、誠一君が理事会に捕まったらしいんだけど、どうしようか?」
才英はやけに冷静だ。
「助けたいけど、どこにいるかもわからないし、何より、捕まった理由がわかんないんだよねぇ。」
「それなら大丈夫だ、やなく。剣護、まだか?!」
「そうあせんな、理人。このファイヤーウォール、手ごわいんだからよ。・・・・・、よし、わかったぞ!ここだ!!」
パソコンの画面をみんなに向ける。
「理事長室から続く隠し通路を通って、地下50mってとこだな。」
その頃、刀機は意外な人物から、その情報を聞かされていた…「貴様から、その情報を知らされるとはな…鈴木誠二」「僕は別に彼の味方になった訳じゃないし…彼が望んだことなのさ…それに最終的に兄ちゃんを手にいれるのは僕だし」「まあ、君らに期待って感じかなあ…協力する気はないけどね!」誠二は魅力的な笑みを浮かべると去っていった…「刀機…」カナンは不安げに刀機を見やる…「奴が絡んでいる以上…見過ごすわけにはいかない…か…」
一方、会議室では・・・
「流石は剣護!ハッキングさせたら天下一だな。」
「この電子工学の天才、剣護様はネット上では無敵なんだよ。」
「それでさ、作戦はどうするの?」
才英が剣護を尻目に理人を見る。
「作戦?いらねぇよ。正面突破でぶち抜くさ!!俺たちのダチを誘拐するクソ野郎共のところまでな。」
「まぁ、姫ちゃんもいるしね。ぐずぐずしてると誠ちゃんがどうなるかわかんないしねぇ。」
「では、理事長室に行きましょうか。」
朔美が会議を締める。
誠一救出部隊は会議室を後にした。
しかし、その前に立ち塞がった人物がいた。
「ほんっーーーーとうにっ・・・オオバカねっ!!・・・1人を助けるのに10人を犠牲にする気!」
肩を怒らせて立ち塞がる夜栄と、その後ろにはつたやとみこと・・・
「だってよぉー・・・」
「いいから会議室戻んなさい!・・・話がいっぱいあるんだから・・・」
夜栄によって全員が会議室に連れ戻されたのだ。

暫く待つと主姫も現れ、会議室は生徒会、革命派の主要メンバーで固められた。
全員が席に着いた所で、主姫は溜息をつきながら言葉を発した。
「わたくしが兼任していた幹部会議長に北川君を推挙するわ・・・幹部会議長も独自の組織を持てるから生徒会と同等の力を持てるわ・・・後は好きに人選をなさい・・・」
幹部会と言うのが解らずきょとんとする才英に甲良が説明する。
「幹部会は生徒が自治の範囲で学園の運営を決定する最高機関だ・・・議長は会議の議決権や拒否権、生徒会の査問も行える権力を持っているんだ」

「あえて生徒会で一緒になるより、こうやってある程度の距離を持っておいたほうが上手くいくでしょ・・・一応、こう言う形で手打ちを進めるけどご異存は?」
やなくを横目で見ながらの主姫の発言は、これまでに無い大幅な譲歩であった。
「そこまで譲歩するなんて・・・何の魂胆だ?!」
「そこまでしなきゃ勝てない相手だからですわ・・・おバカさんの面倒も見なくてはいけませんしね・・・」
主姫の言葉にかちんとくる理人だが、才英に押し止められる。
「貴方達は神剣の力と、彼等の怖さを知らな過ぎますわ・・・話が長くなるけど覚悟しておいてくださいな・・・」
そう言って主姫は一振りの剣を机に置く・・・それに反応したのは夜栄だった。
「天蝿折剣?!・・・どうしてそれをっ!・・・」
「その通りよ・・・まずは順を追って話していくわね・・・神の力を持つと言われてる剣が5本あるの『草薙剣』『天叢雲剣』『十拳剣』『天蝿折剣』『八握剣』と呼ばれる剣よ・・・」
全員が聞いている事を確認すると、主姫は話を続けた。

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