香港国際学園 153
「天叢雲剣は誠一君、天蝿折剣は主姫ちゃんが持ってるみたいだけど、後はまだ分からない・・・その分からないやつは回収したいかな・・・」
そう言うみことは後ろを振り返る・・・そこには巫女姿の少女が立っていた。
「・・・と、言う訳なんだ雨宮夜栄ちゃん。君ん家は鈴木の一族だけど、神命が優先されるんだったね・・・大国主命の末裔として一つ協力してくれない?」
「・・・それを知ってる貴方は何者なの?」
夜栄が厳しい顔でみことを見ているが、みことは気にする様子も無い。
そのみことを見る夜栄は溜息をつきながら口を開いた。
「それと、マコちゃんだけど、剣と一緒に理事側の手に落ちたわ・・・姉と弟には非情になれなかったみたい・・・」
その頃・・・
ここは学園のとある地下施設・・・生徒達おろか教師や主姫さえも知らない場所であった。
「いいのですか・・・貴女の家の当主でしょう・・・私共としては最良の母体が手に入ったので良いのですが・・・」
落ち着いた知性的な紳士が、横にいる美しい妙齢の貴婦人に話し掛ける。
「かまいませんわ・・・我が子誠二が当主になるには邪魔ですから・・・それに貴方達を支援するのにもね、ミスターベネット・・・」
「ふふふっ・・・ご協力には本当に感謝せねば・・・しかし、貴女は怖い人だ、ミセス麟華・・・」
会話する2人こそ学園副理事長ラース・ベネットと、誠一の姉にして誠二の母、鈴木麟華であった。
彼らはガラス張りの部屋の向こう側を眺めながら会話していた。
「彼も気に入ってるみたいですわね・・・孕むのも時間の問題かしら・・・」
「そうあって欲しいですな・・・優秀な人間兵器を大量に量産してもらいたいものです・・・」
微笑みながら見る2人の向こう側の部屋では、少女がバックから少年に犯されていたのだ。
犯されている少女は、勿論誠一、犯しているのは涼しげな蒼い瞳とプラチナブロンドの髪をした美少年である。
美しい顔の造型と、白く滑らかで美しい肌、まるでギリシャ彫刻のような筋肉に覆われた均整の取れた身体つき・・・神々しいまでの美しさを持つこの少年の名はアドルフと言った。
美少女になっている誠一を後ろから突くアドルフ・・・誠一は能力を封じられているのだが、閨房術を会得している。
しかし、その閨房術はこの美少年には全く通じず、快楽に翻弄されていた。
こんな事は誠一の人生の中で始めての事態であった。
気を抜けば意識が飛んでしまう・・・何とか意識を繋ぎとめていたが、アドルフの剛直は凄まじい快感を誠一に与えていた。
「ふふっ・・・いいですよ・・・貴女こそ僕のパートナーに相応しい・・・しっかりと可愛がってあげますよ・・・」
「くふっ!、はぁっ!・・・ああっ!・・・ぼっ、ぼくは・・・男だっ!・・・ひあぁっ!!・・・」
誠一の必死の叫びにも、アドルフは後ろから誠一の爆乳を揉みながら微笑む。
またそのての動きも絶妙で、誠一に壮絶な快感を与えていた。
「そんな事言っても、貴女は立派な女の子・・・僕の妻になり、僕の子供を産んでもらいますよ・・・」
誠一の反応を楽しみ、腰を回しながら動かすアドルフ。
「はぁっ!、ひやっ!・・・ああぁぁっ!!・・・ダメッ!、それ以上はっ!!・・・」
「ふふっ・・・イキそうなんですか・・・いいですよ、可愛い声でイッってしまいなさい!」
アドルフが笑いながら、最後の一突きを加える。
その瞬間、誠一の頭の中は真っ白になった。
「はっ、はあああぁぁぁぁっっっ!!!・・・」
涙と涎を撒き散らし、身体を弓なりにして絶頂を迎える誠一・・・誠一の膣がアドルフの剛直をキュッ!と締め付け、剛直は爆発するように欲望を膣内に撒き散らす。
心地よい快感と気だるい疲労感、そしてプライドをねじ伏せられたような敗北感・・・それを味わいながら誠一は崩れ落ちる。
だが、途中でアドルフに胸を掴まれ支えられた。
「まだ終わってませんよ・・・本番はこれからです」
そう、アドルフの剛直はまだ全く萎えていなかった。再び腰を動かしはじめる。
一方、才英は・・・
部屋帰ると、悠理と眞澄が待っていたのだ。2人とも、部屋を飛び出したものの、才英以外の男に抱かれる気になれなかったのだ。
気まずそうに2人は英桃を見るが、才英は構わずに2人に微笑みかけ、一言『ただいま・・・』と何事も無かったように言ったのだ。
そして、交互に2人を抱きしめる才英を見て、英桃は『やられたわね〜』と苦笑していた。
そんな所に思わぬ訪問者が現れた。
「才英君、あなた達と組む用意があるから・・・みんなを集めて・・・」
開口一番そう言ったのは円城寺朔美であった。