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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 148


「でもよかったですよ。お2人ともすぐ元気になられて」
「亜以羅、あのな。これはそーゆー問題じゃ・・・」
「それにしてもお2人とも、なんでこんなことをなさっていたんです?」
「「っ!!」」

由宇希の何気ない言葉に春華と春菜は思わずびくりと反応する。
それは2人にとって、1番聞かれたくないことだった。
2人は今は亡き敬一の父親の最後の命令に従うため、そして身も心も敬一の専用奴隷になるため、こんな荒療治に打って出た。
それを敬一や何も知らない家族たちに知られたくはない。
それが2人の正直な感想であった。
だが敬一に言わせれば、2人の考えていることなどバレバレである。
今まで死んだ父の専用奴隷として尽くし、敬一の母として接してきた春華と春菜。
そんな2人が急にこんなことをする理由なんて、1つしか思い当たらない。
それが敬一だ。敬一はおそらく、2人が今夜正式に専用奴隷としての契約を交わすに当たり、前準備か何かをしようとでも思ったのだろうと推測していた。
このあたり、なかなか鋭いカンを持っているようだ。
この辺は相手のことを必要以上に気遣ってしまう悠や、本能のままに動く敬一にはまずできない芸当である。
敬一はこの場で由宇希たちに説明してやろうかとも思ったが。
それでは彼女たちの立場もないだろうと思い、知らんふりを決め込むことにした。
とは言え、またこのような無茶をされてはたまらないので答えに窮する2人にただ一言。

「何のつもりか知らないけど、あんまり無茶しすぎないようにね?」

敬一の言葉に、春華と春菜は恐縮して頭を下げるばかりであった。
「…まあいいや。今夜の事だけど、6時過ぎには夕食。その後は自由時間だ。風呂に入るなり自分磨きをするなり好きにしてくれて良い。
9時にベッドルームに服を来て集まってくれ。」

3姉妹が驚いた顔をしている。それに気が付いた敬一は、
「確かに昼間外では服を着る事を君達に義務づけた。だが今日だけは『脱がす楽しみ』って奴をしてみたいんだ。いいかい?」
と、ちょっと照れくさそうに笑いながら言った。
それに対して春華と春菜は優しく微笑み。
今まで裸の生活に慣れていた3姉妹は何を着たらいいのかわからず、困ったような顔を浮かべていた。

(亜以羅たちにはちょっと無理を言っちゃったかな)

敬一はその反応に苦笑しながら、無理なら裸でもいいよと伝えようとしたそのときだ。
すばやく主人の考えを察した春華と春菜が、3人をフォローしてくれた。

「ご心配いりません、ご主人様」
「このコたちには私たちがすばらしい晴れ着を着させておきますので。
 ご主人様はこちらでお待ちになっていてください」

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