PiPi's World 投稿小説

学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 137
 139
の最後へ

学園の牝 139

過保護なぐらい世話を焼いている様子は、実の姉以上で、咲美も詩衣奈を姉のように思っているらしい。
そんな感じで、敬一の奴隷は…奴隷仲間と言う関係と言うより、家族と言った方がいい関係だった。
娘達がまず母達を見たのも、そんな理由があったのだ。

敬一も6人の関係を理解しているので、まず母達を抱いてからだと思っている。
それに、母達を完全に自分のモノにしたい…亜以羅と由宇希が気になったのも、二人の母に対する想いがあったからだ。

だからこそ、敬一はこう言った。

「春華。春菜。まずは2人から抱いていくつもりだから準備のほう、しっかりね」
「「・・・!!は、はい。わかりました」」

普段春華母さん、春菜母さんと呼んでいる敬一が2人を指定し、呼び捨てにしたことの意味を理解した。
それまでに敬一の専用奴隷となる覚悟を決めろ。
そう言っているのだ。
今まで親子として過ごしてきた敬一とは別人のような態度に、さすがの2人も動揺を隠せなかった。
しかし次の瞬間には敬一はいつもの調子に戻る。

「ん・・・ごちそうさま。咲美、亜以羅、由宇希、詩衣奈。
 4人とも早く準備しろよ?
 今日からオレの専用奴隷として登校すんだから。
 ご主人様と一緒に登校できないんじゃ先生たちに何言われるかわかんないぞ?」
「「「「あ、は・・・はいっ」」」」

その言葉で我に返った4人は、あわてて朝食を再会した。
こうして敬一の専用奴隷たちの初日は波乱を含みながらあわただしく始まったのであった。

敬一たち学生5人組が家を出たその後。
残された春華と春菜は重い顔で、テーブルに座り込んでいた。
考えているのは当然、敬一の呼び捨て発言についてである。

「まいったわね・・・。
 まさか敬一様にまだ私たちにご主人様への未練があったことを見破られちゃうなんて・・・」

春華は心底困った様子で誰に言うでもなくつぶやいた。
この社会において、主人を失った専用奴隷のことは大きな社会問題となっている。
男尊女卑のこの世界で軽々しく主人を切り替えることはできの悪い奴隷として忌み嫌われていることだからだ。
まして生涯の主と決めた男に、身も心も尽くしてきた女がそう簡単に新しい主人と結ばれることなどできようはずもなく。
主人の後を追う専用奴隷や、社会のつまはじき者となる専用奴隷が後を絶たない。
春華と春菜の場合は主人の遺言に従って敬一の専用奴隷となったが、実際はまだ心の整理がつかず、今は亡き主人のことを想い続けていた。
もちろん、それは敬一に対して失礼だし、彼女らも忘れようと努力している。
しかし今まで敬一の父親と過ごしてきた年月を考えれば、そう簡単に拭い去れるものでないことは想像に難くない。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す