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朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……… 134

「うう・・帝さん。」
半べそをかく真由。隣に座った桐谷 麻衣(きりや まい)がそっと肩に手を当て
抱き寄せる。

「真由ちゃん、女の子の人生にはね、いろいろあるのよ。うんうん、よしよし。」

真由のクラスメイトで、生徒会会長を勤める生粋のお嬢様だが、気取った所はなく
梓とも仲がいい。彼女自身にはレズ気はないが、とにかく2人が気になる存在なっている。

「まいちゃ〜ん!梓もねぇ、みーくんのことで、色々大変なんだよお!慰めて〜〜♪」

「きゃぁ!梓ちゃん。ちょっと抱きつかないでぇ!!」
こうやって、梓にいつも抱きつかれて困っているわけだが。

その頃、和美は堀池加奈に連れられて店の更衣室に来ていた。
「和美ちゃん・・・だっけ?あなた、ここのバイトしてみる気はない?」
「バイト・・・ですか?」
「うん、絶対似合うと思うの。あの娘もね。」

加奈が言うあの娘とは、数世の事である。
どうやら店長がえらく気に入ったらしい。
2人をぜひ、と言われ加奈がスカウトしにきたのだ。

「あの娘には、後で言うけど・・・とりあえず、これを着てみない?」
加奈は、ごそごそと奥のロッカーのドアを開ける。
そこにあったのは、加奈や店の中にいるメイドさん達とは、明らかに違ったメイド服だった。

「うそ、これって・・・。」

「ふふっ、いいでしょ。店長の趣味みたいんだけど、何だかあなたのためにあるみたいね。」
 
加奈が和美に渡したのは、和美が実体化する前に着ていたメイド服と同じものであった。
勿論これは単なる偶然なのだが、和美と店長の趣味が見事に合致したとゆうことであろう。
実際、和美が着てみるとまるで誂えたかのようにサイズもぴったりだった。
和美が着替えると
「すごいわ和美ちゃん、ぴったりじゃないの!やっぱりこれはあなたの為に作られたのかもね」
加奈がそう言うと和美は
「そ、そんなこと‥‥ないです‥‥」
と言いながらも満更ではないようでしきりに鏡を見ている。
それを見て加奈が
「どうかな?ここでバイトする気になった?」 
と聞くと
「は、はい、でも‥‥私に出来るでしょうか?」
和美がそう言うと加奈は
「大丈夫!あたしが教えるし、智ちゃんだっているんだから」
「へっ?智ちゃんて樫原さんですか?」
と和美が聞くと加奈は
しまった、という顔をしたが、まぁいっかと言うと
「そうなの樫原智美ちゃん、彼女もここでバイトしてるのよ」
ほら、と加奈が指差すと確かにそこには樫原智美がいた。
学校とは雰囲気が違う為、誰も気がつかなかったのだ。
勿論、帝たちも気付いていない。

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