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学園の牝
官能リレー小説 - 学園物

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学園の牝 115


「浩二。今日中にこの2人を抱きなさい」
「・・・はあ?」

あまりに脈絡のない展開に、浩二は耳を疑った。
暴力を振るわなくすることと2人を抱くことにどんな共通点があるというのか?
いよいよもって、浩二は父親の頭がおかしくなっていないのか、不安になってきた。

「この2人を守るためなら、どんなことをしたって父さんは文句を言わない。
 説教もしないし、怒りもしない」
「・・・本当に?」
「ああ。だが口約束だけなら何とでも言える。
 約束を守る条件として、明日香ちゃんと茜ちゃんを正式に専用奴隷とするんだ。
 ただし・・・」

次の瞬間、浩二は信じられないものを見た。
喜怒哀楽をまるで感じさせない、能面のような表情。
これ以上ないほどの冷たい視線で勇太郎は浩二を射抜く。
それは殺意を込めた警告。

「もし2人を不幸にするようなマネをしてみろ。
 地の果てまで追いかけてでも・・・おまえを止める」
「・・・ッ、」
うそ偽りない本気の言葉に、浩二は我知らず生唾を飲み込んだ。
これは勇太郎にとって一か八かの荒療治であった。
今の浩二は、『女の子は命を賭けてでも守れ』という教えを守れなかったことを悔やんで暴れている。
ならばもう一度チャンスを与えてやればいい。
これがうまくいけばそれでよし。
しかしそうでなかった場合は、命を刺し違えてでも浩二の間違いを正してやるつもりであった。

「そんなのはイヤだとは言わせない。
 今まで浩二は父さんの言うことを聞かず、散々暴れてきたんだからな」
「う・・・」
「もしイヤだというなら、2度と人様に迷惑をかけられないようにするだけだ。
 さあ、どうする?」

逃げ道をふさがれ、もはや浩二に残された道は1つしかない。
浩二はしぶしぶと首を縦に振るしかなかった。

そしてその夜。
入浴を済ませ、身だしなみを整えた明日香と茜が浩二の前でちょこんと座って対峙していた。
もう後戻りできない道を選んだとは言え、初穂を刈られるその時を前に、2人とも緊張が取れない様子だ。
対する浩二は困ったような、面倒くさそうな態度である。
しかし妙にソワソワしていて落ち着きがない。
それはそうだろう。
形式上だけの関係が、今夜終わってしまうのだから。
明日になれば明日香と茜は浩二に生涯仕える専用奴隷となる。

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