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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 109

ぬえが銀城をたしなめる。
「ほらセンセーお仕事お仕事!」
不機嫌そうにグラスを離し、薬瓶の蓋を開ける銀城。
「ハイ消毒〜」
『劇薬・濃硫酸』
じゅわっ!ぶちまけられた液体に、床や壁から煙が上がる。
「お前ら何物だっ!」
反射的に飛び退いた才英が叫ぶ。しかし銀城は質問に質問で返した。
「随分元気な怪我人ねぇ?」
「本物の北川先輩だったら、五体満足でも避けられたかどうか…」
クスクスと笑うぬえが歪み、元の姿に戻ってゆく…今泉茜。
「あら?時間切れみたいね?」
銀城も今泉碧の姿に戻った。
「アタシの変身能力は…短時間なら他人もメイクできるんだな」
そして本命の刹那が、嬉舞羅ぬえ。

「へぇ、そいつはしてやられたぜ。」
偽才英は薄ら笑いを浮かべながら、顔をひっぺがしていく。中から現れたのは、見慣れない金髪の男だった。
「刹那はどこだ?教えりゃあ見逃してやる。」
「さぁ?それより、名前を名乗るのが礼儀じゃないかしら?」
碧はそう言いつつ刀を構える。
「そいつは失礼。俺はゴルドー。理事会に雇われている傭兵だ。」
「理事会?理事会がなんで刹那さんを?」
茜も質問しながら銃を向ける。
「裏切り者だからさ。ま、俺も昔の仲間を殺すのは不本意だが、傭兵は敵を選べないんでね。」
「そう、でも残念ね。刹那がどこに行ったかは教えられないわ。」
「そうかい。言っとくが、俺は女だからって容赦はしねぇぞ。」
そう言って、ゴルドーは右手の義手を鈎爪のようにし、殺気を放ち始めた。
「茜!!」
碧に呼ばれ、茜は引き金を引く。が、ゴルドーはそれを瞬時に避け、壁蹴りで茜に襲いかかる。
「死ね」
茜に爪をたてようとするが、「させない!」
碧の刀に阻まれた。そのまま、碧はゴルドーを力で押し返す。
「いいねぇ。女の割に力が強い。」
「ごめんなさぁい。私、半分男ですの。」
「両性具有って奴か?」
「茜もよ。あなた、このまま降参するなら犯さないであげるわ。どお?」
「へっ。俺が降参?なめられたもんだ。」
その瞬間、ゴルドーは3人の視界から消えた。
ズバッ!バキッ!
「あぅ!!!」「ぐぅ!!!」
茜の背中を爪で切り裂き、碧を蹴りで壁に叩きつける。
「さて、次はお前だ。」
そう言って、ぬえに爪を降りおろそうする。
「あ、あ、ああ・・・」
ぬえは恐怖で体が動かない。
「死ね」
バキッ!!
「ぐっ!!」
ぬえはつむっていた目を開けた。
そこには、黒髪の男が立っており、その向こうにゴルドーがいた。

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