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水泳部は俺のハーレム
官能リレー小説 - スポーツ

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水泳部は俺のハーレム 2

結局昨晩は最終的に先輩のマンションに場所を移して2時過ぎまで飲んでいた。
スポーツをやって要る為か俺は相当酒には強いのだが、先輩は化け物クラスだ。この俺が先に潰されるとは。
俺は酒が翌日に残らないタイプの為二日酔いにはならない。
10時頃先輩のマンションを退出し一度寮に戻り服を着替える。
幸い今日の部活は午後からの為十分間に合いそうだ。
先輩から渡された薬は鞄に入ったままだが、正直俺は惚れ薬なんて信じてはいなかった。
だが捨てるのも勿体無い気がしたので、一度試すだけ試してみるつもりだ。
どうやら水に溶かして飲ませても効果は変わらないようなのでバレル事も無いだろう。
惚れ薬なんて信じてはいなかったが、誰に試してみようかと考えるだけでも楽しかった。

次の日、水泳部に行くと何故か女子水泳部だけが活動していた。
俺が不思議に思っていると胸を揺らしながらコーチがヤッテ来て言った。
「ごめんなさい!青井君、言うの忘れてたけど今日は男子はお休みなの」
「え!そうなんですか?」
「うん・・・ごめんなさい・・・本当は昨日言うはずだったんだけど忘れてたの・・・メールしたんだけど見て無い?」
昨日は先輩の家に泊まったため、携帯の電池が切れたままに成っており、確認していなかったのだ。
「はあ・・・しょうがないですね・・・じゃあ帰ります・・・」
「うん、ごめんね」
そう言うとコーチは去って行った。
「ハア・・・ドウしよう」
俺は例の薬の入ったビンを手に途方に暮れた。


「オリャー!」
俺がプールサイドに立っていると突然背後から背中を押される。俺は態勢を立て直すことが出来ず無様にプールへと落下した。
「ミ・・・ミズキ!テメー!イキナリ何しやがる!」
俺の背中を押したのは幼馴染の安藤美月(アンドウ ミズキ)だった。
「へ!スケベ面でボーとしてるからそうなるんだよ!休みの日まで水着に釣られて来るなんて何所までムッツリなんだお前は!」
「失礼なことを言うんじゃねえ!連絡ミスで休みだって知ずに来ただけだ!」
「フーンどうだか・・・」
「ホントだよ!」
俺は軽グチを叩きながらプールサイドを上がる。
「あれ?お前何もってんだ?」
「え・・・」
ミズキの言葉に俺は持っていたビンが空に成っているのを見た。
「あれ?」
どうやらビンの蓋が緩かったようだ、蓋がとれてその結果薬は全てプールに流れてしまった。
「ああああああ!!!!!なんてこった!全部なくなっちまった!」
「どうした?何が無くなったんだ?」
ミズキは少し慌てて聞いてくる。
「い・・・いや・・・何でも無い・・・何でもない・・・」
さすがに女に惚れ薬だとは言えない。
「そ・・・そうか・・・何か大切な物だったんじゃ・・・」

「気にするな・・・ホント何でもないから・・・」
俺は残念に思うと同時にアンドもしていた。正直惚れ薬なんて最初から信じていなかったし、例え本物でも薬で恋人を作っても虚しいだけだったろう。
(まあ・・・惚れ薬なんてどうせ先輩の冗談だろうしな・・・ホントに使ってたらバカにされるのがオチだ・・・女は自力で口説きましょうってな・・・)
「じゃあ、練習も無いようだし俺帰るよ」
俺はプールを後にする。
「そ・・・そうか・・・じゃあまた明日・・・」
ミズキはまだ気にしているのか、少しだけ小さな声で挨拶する。
「オウ!また明日な!」
俺はあえて大きな声で言うと片手を上げミズキに応える。


(そうだな・・・今週の日曜にでもミズキを誘って映画でも行くか・・・)
俺はその時惚れ薬の特性について次の事をすっかり忘れていた。
曰く《この薬は水に溶かして飲ませても効果を発揮する》
そう!プールの水に溶け込んだ惚れ薬はシッカリとその効果を発揮していたのだ!
もっとも俺がその事を思い出すのは、しばらく経ってからの事だった・・・

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