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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 8

リゼットが不安げに声をひそめて言った。
「それって女王をだますことになりませんか?」
「いきなり捕らえられて、ひそかに抹殺されるほうが理不尽よ。リゼット、私たちの大切な人が、この世界で生き残るには、どんなやりかたでもできることをやるしかないのかもしれない。それに、もう私たちはこの人を蘇生させてしまった。この人の望みではなく、私たちが勝手にやったこと。だから、この人のゆく道を生きるも死ぬも、一緒にゆく責任がある」
カロリーナが、リゼットに諭すように言った。
「どうしたって、俺ひとりだけで、これはもうなんとかなる話じゃない」
断言しよう。
この世界で、今、俺は、モブキャラの兵士たちよりも、街で喧嘩している酔っ払いよりも弱い。ただし、俺には女僧侶のリゼットと魔導師カロリーナという嫁が二人もついている。
この二人がいれば、俺は死んでも何度だって生き返ることができる。俺がこの世界で覇王となるためには、もっと絶対に裏切らない協力者が必要だ。
俺が思いついた主人と奴隷契約解除の裏技が本当にうまくいくのか、確証はない。それにアイテム賢者の石をカロリーナとリゼットが蘇生術で必要な数を確保するには、かなりの金銭的な負担がかかる。賢者の石は王国では高額で取引されており、今回の蘇生術に使われた賢者の石はカロリーナが女騎士ファリエールから依頼された剣の強化の報酬として、現金の代わりに受け取ったものだという。
蘇生術は一度成功した。はっきりとはわかってないが勃起しっぱなしという副作用だけだった。しかし、二回目、三回目の賢者の石を使った蘇生術の副作用はどうなのか?
問題はまだあれこれ残っているが、あわててもしかたがない。俺が今すぐできることは、カロリーナとリゼットとセックスをして、二人を俺の嫁にすることだ。
ゲームの異世界に来ていきなり抹殺された俺が、美少女と美女に嫁にしてほしいと頼まれている件について。
俺にとってはありがたい話なのだが、二人にあとから後悔されそうでこわいんだが。
「……というわけで、二人に俺のことをよく知ってもらうために、しばらく待ってもらえると」
そう俺が言うと、カロリーナが艶めいた微笑みを浮かべながら言った。
「ならばしばらく、主人と奴隷の契約はなしで私とふれあいを楽しもうではないか。リゼットはたしかに若くてかわいいが、若い娘にはない女の魅力ってやつをたっぷり君に教えてあげよう」
「わ、わたしだって、がんばりますから。お師匠様に負けないぐらい毎日おいしいご飯を作ったり、その、ご奉仕をさせていただきますから」
んー、なんか話がずれている気もするが、二人がそれでいいならと俺は少しほっとした。
二人にすねられたら、俺はどうしたらいいかわからない。それに俺は現状、宿なしのいちもんなし。<流浪者>ではなく最悪の場合、二人から追い出されたら異世界のホームレスになりかねない。
二人の愛人のヒモ?
自分でもクズっぷりに情けなくなるが、ここは異世界、胸をはって主人公のもてまくるスキル(?)を活用して、生きのびなければならない。

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