子宮を満たすはケダモノの白濁 7
元気がよくて、子猫のように人なつっこい綾は、かわいらしい感じの美人である。
カズキは「退屈だったら、このへんを案内してあげる」と腕をくまれて連れ出された。
「おねーちゃん、美人でしょ?」
「うん、美人だね」
「じゃあ、一緒になっちゃえばいいじゃん」
「いやー、まだ昨日、ここに来たばっかりだし」
「ふうん、そうなんだ」
昨夜、潮吹きするまでしごかれまくりました、とはカズキは言えないし、言わない。
綾が山道の途中で車を止めて、二人で細い石段を上っていくと、途中でいくつも石仏がならんでいる。
綾の手は琴音より小さくて、身長も少し低く、なんとなく全身が小さい。顔も小さい。目は大きめだが、少したれていて、よく笑うので優しげである。
二十歳と聞いているが、まだ高校生と言われたらそうかもしれないと思える。美人というより美少女といった雰囲気である。
カズキがちらちらと気になっているのは、ショートパンツからすらりとのびた脚線美と、うしろから階段を上っていると目につく、ショートパンツから、わずかにはみ出たお尻のふくらみである。
「はい、ゴール。よくがんばりました」
長い石段を上りきって、息をきらしながら、座り込んでいるカズキの頭を綾が撫でた。
「このあたりは忍者の隠れ里だったって伝説があるの。でね、この山で修行したんだって。山伏だったかも。まあ、どっちでもいいけど、あのほら穴の奥に泉があって、この石段をのぼってから、その湧き水を飲むと、すごくおいしいの」
綾に手をひかれて、ほら穴に入るとひんやりとしていて、汗ばんだ肌には寒いぐらいだか、急激に汗がひいていく。
奥は暗くなっているがさほど深くないようで、入口が見える。
さらさらと湧き水が流れる音がここちよい。
目が慣れてくると、泉までなんとなくわかる。
「んー、うまい!」
綾が泉の水をすくって口をつけた。
カズキもまねをして、手ですくい、一口飲んでみる。なぜか、少し甘みがあるような気がして、首をかしげながら、もう一口、飲んでみた。
やはり、まろやかで、甘みを感じる。
「ね、うまいでしょ?」
「うん、おいしい」