淫蕩王伝―再誕― 32
「あっ・・・あん・・・」
「セーラさんっ・・・」
豊の胸の上で、セーラの胸が柔らかくつぶれて形を変える。
それがセーラに新たな刺激を与える。
豊は、セーラのヒップに両手を回した。
セーラの前後動に合わせて、丸く捏ねるように、ゆったりと手を動かす。
「はぁん、ああん、あっ・・・」
かわいい声で、嬌声を上げる。
セーラの腰の動きが次第に激しくなってゆく。
普段の大人しいセーラからは考えられないくらい、積極的な動きだ。
セーラはもう一度、豊にキスをする。
豊もそれを受け入れて、今度は彼女から舌を入れてきたのを自分の舌を絡めて受け止める。
(好きだよ、セーラさん・・・)
(ユタカさん、好きです・・・)
互いの想いが通じたか、お互いの快感がいや増す。
豊も、腰を突き上げ始める。
その力強い動きは、美少女神官にさらなる快感を与えた。
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ・・・・・・
股間から奏でられる、淫らな水音。
ふたりの動きに合わせて擦れる藁の音。
唇と唇が奏でる、愛の水音。
それらが、ふたりだけの空間を包むハーモニーとなっていた。
セーラの全身を、快感が駆け巡る。
同時に少年の股間にも快感が集まる。
「あっ、あっ、あっ・・・・」
「はあ、はあ、はあ・・・・」
互いにより高みを目指して動きを激しくする。
「もっと、もっとユタカさんを感じたいですっ!」
「僕も、セーラさんを、セーラさんをっ!」
じゅぱっ、ずちゅっ、じゅぱっ・・・・・
いつしかセーラは、豊の突き上げに合わせて腰を上下していた。
「あ、あ、ああん・・・私、もう・・・」
「僕も、そろそろ・・・・・」
限界が近くなり、巨根ならではの長いストロークで激しく動くふたり。
「あ、あ、ああーーーっ!!」
「ううっ!!」
セーラが絶頂して、ひときわ強く巨根を締め付ける。
そこに、豊も絶頂して熱い精液を最奥で迸らせた。
びゅぐっ!びゅぐっ!びゅぐっ!びゅぐっ!びゅぐっ!びゅぐっ!・・・・・
前回セーラを押し倒して以来、罪悪感ゆえに一度も射精していなかった豊の巨根は、膨大な量の精液を送り出す。
愛する美少年の射精を中で受け止めながら美少女は、全身を包み込む絶頂の快感の海をふよふよと漂っていた・・・・・・。
「ユタカさん、暖かくて・・・・大好きです。」
「僕も大好きだよ。セーラさん。もっとセーラさんの力になりたい。」
繋がったまま、愛を囁きあう。
結局この晩はなかなかふたりとも腰が止まらず、7度交わったのだった。
朝になって。
携行食で朝食(怖くて村の食料や水には誰も手を付けられなかった)を摂る。
今はオルトンだけが患者の様子を見ており、残りの4人で朝食を摂っていた。
「さすがにそろそろ、寝させてもらいたい。もう魔力が底をついた。」
ハリーの顔には色濃く疲労がにじみ出ている。
「お疲れ様です。」
豊は言った。
セーラもハリーに言う。
「後は私が引き受けます。オルトンさんにももう少ししたら眠るよう、伝えておきます。」
「そうしてくれ。彼は、「わしゃドワーフじゃて、体力には自信があるからあんたは先に寝てくれ。」と言ってな。では、おやすみ。」
ハリーは馬小屋へと入っていった。
「セーラちゃんもユタカ君も妙に元気そうだけど・・・ひょっとして?」
「えへへ・・・・」
「ふふ・・・」
エリカの疑問に、曖昧な微笑を返すふたりであった。
「私、患者さんの様子見てきますね!」
「僕、片づけておきます!」
「ふふふ。いいわね。」
言うと、エリカはその場を離れるのだった。
「オルトンさん、おはようございます。後は私に任せて、一度眠ってください。」
「おお、セーラちゃんか、おはよう。あれからとりあえず誰も息絶えてはおらん。だが気は抜かぬ事じゃ。わしももう少ししたら休ませてもらうかの。」
明るく語り合うふたりだが、オルトンの顔にも疲労の色が濃い。それでも必死に神官の務めを果たしているのだ。
さっそく、セーラは患者の様子を見て回る。
すると、一人の村人の様子がおかしい。青い斑点が増え、声も出なくなっている。脈を診ると、かなり弱っている。
「まあ、大変!!偉大なるエイリアよ、癒しの奇跡を与えたまえ・・・・・・きゃあっ!!」
「どうした!」
悲鳴を聞いて、まだ神殿内にいたオルトンが駆け寄ってきた。