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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 3

しばらくして食事の支度がすんだらしく、俺を呼びにきたリゼットに服をもらって寝室を出た。
ゲームでは教会は礼拝堂しかなかったのだが、トイレ、浴室、リビングや寝室、厨房、リゼットの書斎などもあることがわかった。
「すいません、お酒は飲まれますか?」
「いちおう少しなら飲めるけど、あまり強くない」
「明日また街に行って買ってきておきますね」
リゼットはまったく酒を飲まないらしい。
「いやいやいや、そんな、リゼットが飲まないのに気を使わなくてもいいよ」
リゼットの作ったスパゲッティーっぽいものは、かなりうまかった。
「うまい!」
「よろこんでもらえて、すっごくうれしいです」
ゲームの教会にいる女僧侶がこれほど料理上手とは。
リゼットは、ふだんは治癒の魔法を使い街の人たちを治療することや、結婚や葬儀などに行って祈りを捧げることで生計を立て生活しているらしい。
食事をしたり、話をしてないと、目が合うとちょっと恥ずかしさもあって、リゼットの表情を見ているとそこは俺と同じようだった。
儀式や力の話はあえて避けて、こっちの世界のことを質問したり、俺のいた世界のことを話したりした。
「元の世界に帰りたいと思いますか?」
「また処刑されたりしなければ、別にこっちの世界でもいいかな」
女騎士ファリエールについてリゼットは、噂は聞いているが面識はないとのことだった。ファリエールは王城や王都を警備する警察官みたいなモブの兵士たちのリーダーで、リゼットは医者のような感じと俺なりに整理して考えた。
この王国は魔法使いの女王が統括している。
他の種族の王国も存在しているが、なぜか同じ宗教を信仰しており、言語や貨幣も共通。
「元はひとつの王国だったのではないかと、わたしは考えています。ただ人が増えていって、それぞれ別の王国に別れていったのかもしれません」
「なるほど」
無課金でプレイしていて、敵モンスターのキャラに獣耳の女戦士が登場していた。人間以外の種族の王国があるという話はとてもよく理解できた。
倒してセックスすると、冒険のパーティーの仲間にくわえたり、イベントが発生する。
イベントの条件として、あるキャラとセックスしてプレイヤーからは見られない信頼度というデータを決まった数値まで上げておく必要があると攻略サイトではたしか書かれていた。
攻略サイトによると、あるキャラXとセックスすると、キャラYの信頼度が下がることもあるらしい。XとYが敵対関係にある場合とか。
逆にあるキャラAとセックスすると、キャラBがAとイベントなどで仲間だと、キャラBとセックスしなくても、キャラBの信頼度が勝手に上がる、つまり友好関係になるなどもある。
「人間の王国と人間以外の種族の王国が戦争をしていたりはしてないの?」
「五百年前には領土問題で戦争になりかけたこともあったと、歴史書には記録がありますけど、今は王国の女王たちが同盟を結んでいますから、戦争は起こりません」
リゼットは、治癒系の魔法以外に、この世界の歴史にも詳しいようだ。チュートリアルに登場する案内役のキャラみたいなものかな?
「……あのさ」
「はい、なんでしょう?」
「俺とまぐわいの儀式をすると、リゼットに女神の祝福の力で、よくわからないけど、なにか能力が覚醒したりするかもしれないんだよね」
「はい」
「でも、よく知らない俺と、その、まぐわいの儀式をするって嫌じゃないの?」
リゼットの表情から微笑が消え、伏せ目がちの表情になった。なんか童顔のくせに色っぽいぞ。俺はリゼットが話し出すのをしばらく待った。

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