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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 11

カロリーナによると、この世界では女王の権限でさまざまな職業の権利と能力が与えられている。他の種族の王国でも、おおむね同じらしい。
聖騎士、魔導師、僧侶などは女王公認の職業で、兵士や商人や村人は公認ではない。
「どの職業が偉いとか、身分が高いということは本来はない。ただし女王は人々に力を貸し与えている者として、尊い存在とされている」
「貸し与える?」
公認の職を持つ者が持つ能力は、もともと女王が持つ能力で、女王自身がその能力を使いこなすわけではないが、他人に貸し与えることで、他人はその能力を使えるようになるらしい。
この世界には老人が存在しない。
女王公認の職業スキルが与えられていない場合には、いつ人間は消滅しても不思議ではなく三十歳を迎えるまで消滅しなければ、長生きとされている。普通は二十歳前後に消滅する。
職業スキルが剥奪されると、二十四時間で消滅する。
消滅、それは遺体も残らない死と同じ。
「そのかわり、職業資格を持つわたしたちは、だいたい四十歳ぐらいまで消滅しなくなるんです。それに消滅の一週間前になると<予兆の印>といって、ひたいに小さな印が現れて、あと命の残り時間がわかるようになります」
さらにリゼットが、この世界の人間の寿命について補足説明をしてくれた。
俺に犯されて、俺が覇王の花嫁と認定しなければ、二十四時間でこの世界から跡形もなく消え去る。
なんじゃそりゃ?
この世界の事情をちょっと詳しく聞いて俺はそう思った。
人間が消滅ってなんかやばいんですけど。
女王の権限よりも覇王の方が上なので、覇王の花嫁となると職業スキルだけでなく、消滅から免れることができる。
不老不死になるわけではないが、女王であっても消滅は免れることができない。
覇王だけが消滅のリスクを持たず、また、他人の消滅のリスクを解除することができる。
女王から一度与えられた職業スキルを剥奪することも、また再契約して、覇王の花嫁としての職業スキルを使いこなすことができるらしい。
リゼットとカロリーナからの情報をふまえて、俺なりに考えてみた。
ゲームの世界に似ている世界だとすると、モブキャラ、名前のある職業スキルを持つことができるキャラ、特殊な役割のあるモブキャラの三種類に分けることができる。
兵士や街の住人や村人はモブキャラ。
聖騎士、僧侶、魔導師は、主人公をサポートして活躍する仲間キャラ。
女王は特殊な役割を与えられているモブキャラ。
一般のモブキャラは役割も限られているが人数が多いので寿命が短い。仲間キャラは俺と性交するというイベントが発生を待つために、一般のモブキャラよりも寿命が少しだけ長い。
キャラの数を割合で考えるとすれば、普通のモブキャラは97%ぐらいか。(モブキャラと見せかけた、隠れ仲間キャラをふくめると)仲間キャラは2%、残り1%が女王とかの特殊なモブキャラかもしれない。
数か多いモブキャラから、仲間キャラに昇格するのが特殊モブキャラの役割と考えられる。
「女王の寿命ってどれくらいなんですか?」
カロリーナに俺は聞いてみた。
「女王になってから五年おきに次の女王に代わる。その五年間は絶対に消滅しないといわれている。先代の女王が消滅しても、次の代の女王がいれば、配下に与えられた力は失われずに継続する」
「次の女王が見つからない場合は?」
「女王が消滅してしまって新しい女王が即位せず二十四時間が経過すれば、私たちも消滅する。女王は消滅する一年前に<予兆の印>が現れる。だから、現在の女王が生存する一年間で、次の女王を見つけだす」

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