こち亀～由緒正しき江戸野球～ 1
これはこち亀124巻の中にある話をモチーフにしております。
「試合終了！女子野球部の勝ち」
纏率いる女子野球部と両津率いる男子野球部の試合が今、終了した。
「くそ～！！また負けた！」「後、一戦負けたら部室はあそこだよ」悔しがってる両津に早乙女が追い討ちをかける。
「あそこって言ったって犬小屋じゃねぇか！！てめぇ、この…」「無理だよ両さん！！」メンバーの一人が両津を止める。
「婦警チームにはオリンピックに出場した美咲舞や剣零がいるんだよ！」「男の俺達でも叶わないよ」「元々実力が違うよ」弱気の声が聞こえてくる。
（くそ～、こいつら気力がないな、わし一人頑張っても勝てんぞ！女に連敗は辛いぞ…ん、女に…そうか！女というのを利用すれば…）
早速、纏に話かける。「え！？江戸野球？」「ルールは全く同じだ！ただ、点数がはいると約束事がある」「どんな？」「失点ごとに身につけている物を脱いでいく」「え～…」ざわざわ、まわりがざわめき始めた、無理もない。
「いやらしいわね！」「あんたが考えたんでしょ！！」婦警からの非難の声が聞こえてくる。
「違う！、野球拳というのがあるだろ！いまはじゃんけんだが、昔はちゃんと野球をしていたのだ！！」
ざわざわ、婦警達が相談を始めた。
「どうする纏？服脱ぐなんてやだよね？」「どうせお前らいつも完封だろ、あぁ、けど服は脱ぎたくないって？身体に自信ないのかぁ、神田っ子は江戸っ子じゃないなぁ」両津の挑発に乗る纏
「いいよ、やってやろうじゃんか！」「え～、纏ほんとに？」「大丈夫、点数をやらなけりゃいいんだから」
「よし、決まりだな！試合は一週間後、詳しいルールとかは二日後にでも知らせる、お前ら逃げるなよ！」
二日後、女子野球部に試合の要項が届いた。
ルール
①各チーム一点失点する事に身につけている物を一点脱ぐ事（この動作はチーム全員で行う事）
②エラーした者がいれば、その者は例外無く身につけている物を一点脱ぐ事（ワイルドピッチの場合は投手と捕手両方が脱ぐ事）
③試合終了の条件
通常の野球の試合と同じに行う。もしくは降参をして相手チームが了承すればその時点で試合終了
