女学園での邂逅 2
「ご馳走様でした。それじゃ、シャワーを浴びてこようかしら…」
不二子は、食器を片付けると、シャワーを浴びるためにバスルームに向かっていた。
「フフ…フーン…フフ…フフフフーン…」
不二子は鼻歌を歌いながら、シャワーで身体全身を洗っていた。不二子はシャワーで身体全身を洗い終えると、下着だけを身につけて、バスルームから上がり、ベッドで横になっていた。
「太田先生が背後から近づいていたことに気付けず、唇を奪われてしまうなんて…」
不二子はベッドに横になりながら、唇に指を触れていた。
「太田先生はイケメンだと女生徒達から話を聞いていたけど、確かにイケメンだったわね。それにしても、太田先生には気をつけないといけないわね。油断したら、また校内で抱き付かれるかもしれないし、それに良からぬ噂も耳にしたもの…」
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
「誰かしら?こんな時間に。」
不二子は下着姿だったため、バスローブを着てから、玄関に行った。そして、不二子が玄関のドアを少しだけ開けると太田先生だった。
「こんな時間にすいません。昼間のお詫びにお酒を持ってきまして。」
「え?お酒ですか?」
「はい。とても美味しいお酒なんです。なので、是非…」
太田先生は不二子にお酒を渡そうとしていた。しかし、その視線は、不二子のバスローブ姿だった。それは、不二子も感じていた。
「そのお酒は持ち帰ってください。お気持ちだけで充分ですわ」
不二子は太田先生が渡そうとしたお酒を手で止めて、首を横に振っていた
「めったに手に入らないレアものの高いお酒ですよ。一杯だけでもご一緒に。」
不二子は仕方なく太田先生を部屋に入れることにした。
「一杯だけですよ。」
太田先生は不二子と一緒に中に入ると部屋の中を観察するようにジロジロ見回す。
「あまり、レディの一人部屋をジロジロ見るのは失礼ですよ」
「すいません。もう、寝るところでしたか?」
「いえ、まだ。ただ、誰も来ないと思っていたので、こんな格好なのがお恥ずかしいですわ」
不二子はキッチンに向かい、二人分のグラスを用意する。