PiPi's World 投稿小説

戦争
官能リレー小説 - 戦争

の最初へ
 0
 2
の最後へ

戦争 2

特効薬とは受精卵の事である。受精卵はどんな傷にでもどんな病気にも効くので、1度に大量の受精卵を生産させる。これも化学の力で卵子を排卵させる、排卵する卵子の数は10〜30個で全ての卵子が受精したら、魔法の力で堕胎して薬に加工する


僕はアルア・カートン。
今日、16歳の誕生日を迎えた。
僕の住んでいる国の法律で、16歳になった健康な男子は全て軍に徴集され、兵士として国家のために尽くさなければならない。
僕の祖国ノーランド王国は魔法大国マザート帝国と化学大国カアラ連邦に挟まれた小国だ。
幸か不幸かノーランドはこの広い大陸内でも特に要衝と言われる場所に位置していた。
だから大陸の覇権を目指して勢力拡大を図るマザートとカアラとは幾度かの小康状態を挟んで、もう30年にも及ぶ長い長い戦争を続けている。
そして前線では毎日何千何百という数の兵士が命を落としている。
だが、三国とも兵士が尽きる事は無い。
毎日死んだ兵士と同数かそれ以上の新たな兵士が産み出されているからだ。
魔法大国マザートは魔法によって土塊からゴーレム兵を造り出し、化学大国カアラは工場でロボット兵を生産し、そして何も無いノーランドは若者達を交わらせて人間の兵を産み出している。

「それじゃあ、父さん、母さん、行ってくるよ」
僕は生まれて初めて住み慣れた村を出て、汽車に乗って王都の王国軍総司令部へ向かった。

司令部には僕と同じく16歳を迎えた少年達が集まっていた。
さて、これから一体何をさせられるのかと内心不安な気持ちでいると、軍服を着た女の人が現れた。
歳は30歳ぐらい。
長い金髪を頭の後ろでまとめていて、眼鏡をかけた綺麗な女の人だった。
「新兵の皆さん、私は王国軍総司令部勤務、ケイト・スティグマ少佐です。これから身体検査および適性検査を行いますので、私に付いて来てください」

付いて行った先には大部屋があり、体重計、身長計、Cの字がいっぱい並んだ視力検査表、肺活量測定器、握力測定器などがあり、それぞれに軍医と助手の看護婦が付いていた。
そこで僕達は服を全部脱がされて身体検査を受けた。
看護婦とはいえ若い女性達の前で全裸になるのはかなり恥ずかしかったが仕方ない。
「身体検査が終わった方からこちらへどうぞ。今度は適性検査を行います」
スティグマ少佐に言われるまま、全ての測定を終えた者は全裸のまま別室に移動させられた。
僕も全ての測定を終え、言われるまま進んでいくと、またもや大部屋に出た。

SNSでこの小説を紹介

戦争の他のリレー小説

こちらから小説を探す