息子と同い年に 11
帰宅すると皆、申し合わせたかのように全裸となるのだが、
「裕真もお父さんも凄い筋肉・・・良いよな。」
なで肩、ほぼ平らな胸、細い腕や脚と、
女子に間違えられるそうな見た目を気にしているタケルの股間では、
陰茎が隆々と勃起しており、
「(明も貧弱だったのを気にしていたな。)」
食事を済ませた裕真とタケルは裕真の部屋で、
「ねえ、裕真、一緒に見よう。」
「タケルの持ってくる漫画は・・・」
裕真は漫画本の表紙と裏表紙にそれぞれ描かれている、
自分とタケルにそっくりな競パンを穿いた男に目が留まってしまい、
思わず捲ってみると、内容はエロとは無縁のスポーツものだったが、
「(どのページもタケルがいるように見える。)」
「裕真、その漫画、勃ったりするような場面無い筈だよ。」
裕真はタケルが隆々と勃っている陰茎に見合うような、
胸板、浮き出た腹筋、太く引き締まった腕や脚へと変わっていくのを思い浮かべていると、
「裕真、タケル君、風呂入るよ。」
「父さん、そんなで呼びに来るなよ。」
「一緒に入った方が沸かす手間が省けるだろ。」
風呂に入っていると、呼び鈴を鳴らす音がし、
咄嗟にタオルを腰に巻いて玄関へ向かうと明が、
「先輩、遊びに来ました。」
「悪いけど、先客がいるから帰ってくれないか。」
「ひ、酷い・・・」
裕真とタケルも腰にタオルを巻いて玄関にやって来ると、
明はタケルに興味を示し、
「タケル君っていうのか。初対面なのに共鳴するのを感じる。」
「あ、あの・・・」
「そうだ、これ試してみなよ。」
ピルケースを手渡すと、
「3、4日おきに服用すれば筋肉が発達しやすくなるよ。」
「あ、明・・・」
「タケル君と渡したのと同じのを服用したばかりだけど、大丈夫ですよ。」
「あ、あのな・・・タケル君、もう飲んでちゃったよ。」
タケルは明から渡されたピルを飲みようになってから、
徐々に逞しくなっているようで、
「真也さん、裕真、見て下さい。腕がこんなに太くなったんですよ。」
「上腕二頭筋が盛り上がってきたな。」
「(今のところ、問題はなさそうだけど・・・)」
タケルはこのところタンクトップなどを着るようになり、
そのため肩が張り出してきたのも、胸筋が盛り上がってきたのもはっきり見え、
「明さんのピルにだけ頼るのもどうかなって思って自分なりに鍛え始めたけど・・・」
「あ、焦らなくて良い。それに以前よりかなり逞しくなったと思うよ。」
「そうですか。」