息子と同い年に 12
ある日、新商品の関連資料をまとめていると裕真とタケルが遊びに来て、
「真也さん、明さん、急にすいません。」
「いや、もう少しで終わるとこだったし。気にしなくて良いよ。」
「父さん、じゃあ終わったら会社の隣にある屋内プールで泳ごう。」
仕事を済ませると屋内プールへ向かい、更衣室で着替えようとするが、
「明もタケル君も随分逞しくなったね・・・」
板を何重にも重ねたような厚みの胸筋、
腹筋と腹筋の境が深い溝となっている腹周りなど、
数ヶ月までとは比較にならない筋肉質となっているのに戸惑う真也だったが、
「先輩や裕真君こそ相当鍛えたんでしょ。」
明が真也の胸や陰茎などに触れていくと、
「あ、明・・・」
「裕真君やタケル君のように素直になりましょう。」
「どういう事だよ・・・」
戸惑う真也を無視するように裕真とタケルは互いの胸、腹、腕などを触れ合っており、
「今まで裕真と並んで見劣りしてないか不安だったけど・・・」
「タケル、その泣きそうな顔は相変わらずだな。」
「(裕真、教えてもないのにタケル君とあんなに絡んで・・・)」
「タケル、父さんらがもう着替えようとしているぞ。」
真也が赤、裕真とタケルが黒、明が黄色の競パンをそれぞれ穿いていくと、
「思ったより目立たないな。」
「父さん、明さん、早く泳ごう。」
「全くさっきまで呑気にタケル君と絡んでいたくせに。」
プールで泳いでいるとタケルが、
「キャンプとか一緒にどうです・・・」
「タケル、このところ料理に凝り出したから、その腕前を披露しようって訳か。」
「キャンプか。」
「明は止めとけ。お前は虫とか苦手だろ。」