倭国大戦記 2
このユミヒコ、実は女である。彼女の家には男子が生まれなかった為、末娘の彼女が家の後継ぎとして男子の如く育てられた。
その甲斐あってかユミヒコは、その弓の才能を開花させ、王子であるアキツヒコの護衛として抜擢されたのである。
しかし、いつしか彼女は幼馴染みであり主君でもあるこの少年を一人の男として見るようになっていた。
「アキツヒコ…僕は君が好きだ。臣下としてでも親友としてでもなく、一人の女として好きなんだ」
「ユミヒコ…」
二人は互いを抱き寄せ、口付けを交わす。この二人が男女の間柄になったのは半年ほど前であった。
『アキツヒコ!取り組み(相撲)をしよう!』
『よ〜し!望む所だユミヒコ!』
『いくよ!』
『来い!』
『それっ!』
『うっ!』
『くぅ…!』
『なんの…』
『まだまだ…』
『うぅ〜…』
『ア…』
『な…何だか…』
『これ…』
『あぁ…』
『アン…』
…というように、最初は本人達にも全くその気は無かったのだが、裸で絡み合っていたら偶然、そういう事になってしまったのである。ユミヒコは最初「痛い」とか「気持ち悪い」とか言って嫌がっていたが、すぐに慣れ、今では彼女の方から誘う事の方が多いくらいだった。
…やがて二人は重ねていた唇を離した。ユミヒコは後ろで結んでいた髪を解く。パサリと長い髪が落ち、見目麗しい美少女が現れた。服装は男だが、それが逆に彼女の女らしさを引き立たさせる。
「ユミヒコ…!」
アキツヒコはユミヒコを押し倒し、勃起した男根を彼女の陰部に当てがい、ゆっくりと挿入していく。
「アァンッ!…ア…アキツヒコォ…!」
快感に顔を歪めるユミヒコを優しく抱き締め、腰を上下に動かす。互いの性器が擦れ合い、快感が高ぶっていく。
「アッ!…アキツヒコ、ダメェ!そ…そんなに激しくしたら…僕…い…イクゥッ!」
「ユミヒコ!俺も…イク!俺の子種を受け止めてくれ!」
「アッ…アァ〜ンッ!!」
二人はほぼ同時に絶頂を迎えた。抱き合ったまま快感に身を打ち震わせる…。
「アキツヒコ…本当はいつも女として君と過ごしたい…交合(まぐわ)いの時だけじゃなくて…」
交合いが終わった後も二人はしばらく結合を解かずに繋がったまま、お互いの肉体の火照りを感じながら抱き合っていた。
「ユミヒコ、俺もお前もそろそろ婚礼を迎える歳だ。俺は母上に頼んでお前を妻に貰おうと思う」
「ほ…本当かい!?」
「ああ、勿論だ」
アキツヒコは強くユミヒコを抱きしめると口付けし、肉棒を再びユミヒコの膣へと差し込んでいく。
「あぁ…嬉しいよアキツヒコ!もっと…もっと僕を貫いてくれ!!君の子種で僕を孕ませてくれぇ!」
その言葉を聞いたアキツヒコは更に腰の振りを激しくする。
「出すぞユミヒコ!今日からお前は俺の妻だ!お前の子宮に俺の子供を孕ませてやる!!」
「孕ませてアキツヒコォ!君の赤ちゃんを僕に産ませてくれぇ!!」
その言葉と同時にユミヒコの膣はアキツヒコの肉棒を強く締め上げた。
「出す!出すぞユミヒコ!!」
あまりの締め付けに耐えられず、アキツヒコは射精した。