特戦児童 レンジャーボーイ 10
妙齢で尚且つ歴戦の猛者と言う彼女、この犯罪交易都市を初め複数の犯罪交易都市を納める“次元海賊”でどうもある惑星国家を納める王家の落し子と言うのがもっぱらの噂……二人の其々のマスターも正体を知らない、ただ火星人に似た異星人は必死になって頭を下げている。大損害になりかねん失態だ、原因としてはカクテルルーレットに入っていた薬品が禁止薬品にすり替わっており作業したドロイドをクラッキングした犯罪者も捕まっている。部下はゴロツキでは無く軍人並みの規律と体力を持つ猛者だ、そんな彼女は鏡と丈の後援会を立ち上げており何かと可愛がって貰っている。
「鏡には何か褒美をやらんとねぇ、そうだ……あたしが任されているもう一つの闘技場に連れていくかい、そこは浸食型がOKな所さ」
「「はい??」」
奴隷闘士は闘技場がある区画外へは自身では出られないし、飼い主でも逃走防止処置を施す必要がある。
「っていう事でこの二匹を連れ出すよ……タコ坊主!」
火星人に似た異星人は頷きドロイドが書類を作成……普通なら2〜3日はかかるが今回は特例的になっているのだ。
不手際にも程がある……彼だって死にたくはないらしい、ブラスター一発被弾しただけでも溶けてなくなるからだ。元々は人型であったが遠いご先祖が人為的な進化を繰り返した果てに強靭な頭脳を手に入れた代償がこんな体だ。
「うむ、大体の事は聞いておるわ……ワシとしてもこんな良き闘犬になってくれるとはおもいもしなかったわぁ……ふふ、ワシよりもDr.クゥの闘犬の方がよいだろう?」
帰宅したDr.ズァの肉棒を口に頬張り少し長くなった舌で絡める鏡は悲しい顔になる……。
「ワシも鬼ではない、良い狗には褒美をやろんとな……」
Dr.ズアの助手でもあるハンナはご愛用のスレイブドールを操作し、モノに成り下がったある物を抱えていた……彼女は手足が無くなっていた、出張先の侵略組織にてある幹部が敵(=防衛組織)にフルボッコされその場に居た彼女の手足を剣で手足を切り落としたのだ……まあ命を落とさなかっただけでもマシとも言えるしMっ気な彼女は喜んだらしい……。
自家精製脳内麻薬中毒者の成れの果てと言う感もある、彼女が鏡の目の前に差し出したのは少年……手足は根元から無く包帯で巻かれ肉棒は雌狗を揺さぶる程立派で胸も大きく明らかに改造されている。しかし視線が定まってない……鏡は気が付く。
「まっ、先の一件で見せしめで公開手術されたからのぉ……意識がある状態でな」
痛みこそは神経ブロックされたが他の感覚はそのままだったので壊れたらしい……手足は全て溶かされ少年の肉体改造に再利用されたのである。
「“デュラハン”を使うのですか?」
「うむ、仕事先での付き合いでどうしても必要になってな……鏡、奴隷の躾をしてやれ」
奴隷にも上下関係があるがDr.ズァのケースならハンナが一番上、次は鏡になる……そして一番下が彼、クィアナだ。
奴隷を二桁以上を持つのが普通の次元犯罪者では珍しい部類になるがこれは奴隷に殺されるリスクが同時にあるので彼の様に少数飼いは正解とも言える。鏡は長鞭を手に取るなりうつ伏せになっているクィアナを仰向けにする為に足で仰向けにさせ手にした鞭を腹に打ち付ける。
「ったく、せっかく稼ぎ時を邪魔して……まあ、いいわ。あんたはこれからここに居るDr.ズアのモノになるんだから……逆らったら今度は口マンコして精液便器になるわよ、歯を抜かれて死ぬのを望むね」
「!!!」
「ふふ、デュラハンのコネクトは多い方が有利なのよ」
少年は異常に発育された肉棒に生体金属が入ったドリルの様な器具を持つ鏡を見た。彼女は笑みを浮かべている。
「丈、抑えて置いて……何ならこいつの顔にお尻押し付けてもいいわよ」
「ああ」
安全の為に少年に口枷を嵌め膝で抑え込んだ、そして器具を肉棒に付けた瞬間にビクッと体が跳ねた……。
「これって神経接続する時に可也激痛だ、心臓強化してなかったら死んでいたよ」
その後もまんべんなく生体金属でコネクトを形成していく鏡、これがこの世界に置ける報復だ。