淫声解放 7
監督は十数分くらい電話していて、その話を終えてリビングに戻ると私にいつもと同じ、人の良さそうな笑顔を見せた。
「ごめんね、今日は泊まっていってくれ。もし真梨子ちゃんが明日も仕事があるなら朝タクシー呼ぶから」
「あ、明日はオフなので大丈夫ですけど…」
「それなら良かった。真梨子ちゃん、先にお風呂いいよ」
「はあ…」
こうして私は監督の自宅マンションで、一人でシャワーを浴びることになった。
ダーリンには申し訳ない。このまま無事明日の朝を迎えられたら、それでいい。
帰ったらいっぱい…
「お待たせ」
「監督っ!?」
背後から声がして、監督が中に入ってきた。
ここは確かに監督のお宅だけど、一緒に風呂に入るだなんて…!!
「ど、どうして入ってくるんですかっ!」
「どうしてって、ここは僕の家の風呂じゃないか」
「で、ですけどっ」
「真梨子ちゃんもいることだし、いろいろ楽しみたいこともあってだね」
「っ!」
監督が両肩に手を置き、背後からスゥゥとソフトに抱きしめてこようとしてくる。
「や、やめ……あぁあっ」
抵抗の意を示そうとした瞬間、その手は胸に伸びた。