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華が香るとき〜外伝〜
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華が香るとき〜外伝〜 23

何したか分からんが、何かあったら俺様に報告するんだぞ!クソ校長なんて所詮お飾り。俺様がミッチリと絞ってやるから!」
そんな声が職員室内の至る所から洋介に掛けられる。
洋介はあの声が校長のものであると初めて分かり、その盛大な声援の中を俯むき加減で歩いて行く。

「あの…中村ですが…」
洋介は何度も校長の有難い御説法で、何度も有難い思いをしているのだが、校長の顔が分からず取り敢えず担任の所に向かう。
すると担任は面倒臭そうに校長の所に洋介を連れて行ってくれる。


洋介が校長室の中に入ると、校長と思しきハゲの人物は後ろ向きでソファーに座り、何かに熱中している。
「あの…中村ですが…」
担任の姿はもう既に無く、洋介は恐る恐るそのハゲに声を掛ける。
「あ?中村君?そこにある箱を持って帰って。それお礼だから」
校長は後ろ姿のまま洋介にそう伝えると、「いちま〜い、にま〜い…」と有名な怪談バリのキモイ声で何かを再開させる。
洋介は一応「あの…」や「その…」と言い、その箱を貰う理由を聞こうとするが、それ以上校長は洋介には何も言わず、只紙が捲れる音がするのみであった。


洋介は結局訳が分からず教室に戻る。その箱は折角貰った物なので、誰かに見付かって取られると嫌なので、制服の中に隠してコソコソと帰った。
教室に帰っても誰も洋介には話しかけない。それは皆、エロ本を読んだり、カップルがペッティングをしたり、仲間内で裸踊りをしたり、女同士で保健の授業の予習・復習をしたり、「俺(私)はインディアンだぁ!!」と叫びながらチン毛ファイヤーをしていたり…… よく教室でする野球やサッカーこそ無かったが、皆そんなこんなで忙しいのだ。
洋介は取り敢えず腹が減ったので弁当を食べ始める。

「…………」
弁当を食べ終わった洋介は無言であった。
弁当は一応愛は感じるが、卵の空が入っていたり、ピーマンがそのまま入っていたり… 他にも色々あるが、作者が書くのが面倒なので割愛させて頂く。
まあ、恒例のハートのそぼろだけはマトモだったのは唯一の救いであった。

洋介が弁当を食べ終えると調度昼休みが終わる。
洋介は昼休みにオナニーが出来ずにモジモジしながらも、何とか放心状態で制御する事が出来、授業の終わりまで我慢出来た。
本当は今日は学校でオナニーをして帰りたいのだが、洋介の学校の恒例行事、「トイレハートフルデー」等という馬鹿げた、トイレ一斉集中清掃日なのでトイレでのオナニーは全く期待出来ない。
洋介は仕方なく駅か自宅でオナニーしようと一世一代の決意をし、帰ろうと席を立った。
「おい、洋介!一緒に帰ろうぜ」

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