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華が香るとき〜外伝〜
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華が香るとき〜外伝〜 22

「折角今日パチンコに勝ったのに、沢山のお姉ちゃん達と遊んでしまった。おい、洋介!羨ましいだろ!?今日のお姉ちゃん達は良かったぞ。あんな事や…」
「ああっ!もういいからっ!!もう疲れた。寝るからね!」
洋介はいつもの父の憎らしい態度に呆れながら自室に戻っていく。
そんな洋介の後ろ姿を見ながら、洋介の父は洋介を愛しそうに寂しそうに見つめるのであった。

翌朝、洋介はいつも通り目を覚まし日課のオナニーを済ませる。
そしてリビングに行くと、そこには異様な空間が漂っていた。
「…………」
「おおっ、洋介起きたか。どうだ、父さん可愛いだろ?」
洋介が呆れて物も言えずに立ち尽くしていると、ピンクのフリフリのエプロンをつけた父が洋介に気付く。
「いや…俺、もう学校に行かなきゃ…」
洋介は父にこれ以上関わりたくないので、そのまま玄関に向かおうとする。
「待たんか、洋介!父さんの最高傑作、ラブラブ洋介愛父弁当を持って行くんだ!」
父は父で洋介の行動を読んでいたのか、いつの間にか瞬間移動して、洋介の鞄に無理矢理弁当を詰め込んでくる。
「よし、洋介行ってこい。洋介、頑張るんだぞ!」
父は普段絶対にしない抱擁を洋介にすると、洋介の背中を叩いて洋介を送り出す。
洋介は普段絶対に作ってくれない弁当、そして抱擁を不思議に思いながらも学校に向かうのである。
そう、これが父子の最後の会話。「その時」まで8時間の出来事だった。


洋介は恒例のオナニーをしながら学校に行く。
学校での一日は普段と全く変わらず、何事も起きずに昼休みがくる。
「中村 洋介殿、中村 洋介殿、大変お忙しい所恐縮ですが、職員室まで御足労頂けないでしょうか?」
洋介が愛父?の弁当の包みを開こうとすると、聞き覚えがある様な無い様な耳障りな声の主から放送がかかる。
この学校で放送がある時はいつも呼び捨て・命令形なのだが、この学校開設以来初めての丁寧な放送であった。
「何だよっ、この忙しい時に…」
洋介は愛父の弁当に微妙に危機感を感じるので、半分嬉しそうに席を立ち職員室に向かう。
しかし、もう半分はというと、
「ヤベ…今度は何がバレたんだ?学校にエロ本を持ってきた事か?トイレでオナニーをしている事か?…それとも…
あっ!?分かった!帰り道の駄菓子屋でお菓子を買い食いした事か!?」
洋介は職員室への道中、内心ハラハラしながらも自己解決&完結する。
そして職員室に着くと、恐る恐るノックはせずに、いつも教室を開ける時の癖で、身の程知らずに豪快にドアを開けた。
「おう、中村!今度は何をしたんだ!?クソ校長直々に呼び出し喰らうなんて。

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