投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

黒い宴@
【若奥さん 官能小説】

黒い宴@の最初へ 黒い宴@ 3 黒い宴@ 5 黒い宴@の最後へ

前編-4

遂に全裸になってしまった美咲は余りの羞恥に耐えられないのか、脱ぎ捨てた服を胸に抱えると、羽柴に素肌の背中を向けたまま、畳みの上に座り込んでしまった。艶やかな黒髪、白い滑らかそうな背中、括れたウエストに程よく肉のついた尻、後ろ姿だけでも振るいつきたくなるような身体であった。
「くくく…今夜はたっぷりとワシを満足させるんじゃぞ」
羽柴は枕元に用意してあった麻縄を手に取り、立ち上がると、うずくまるようにして背中を向けている美咲に近寄っていった。
「ほれ、両手を後ろに組むんじゃ」
羽柴の言葉に、美咲は細い両肩をピクッと震わせ、僅かに顔を上げた。目の前で茶色の麻縄の一端が揺れていた。
「嫌っ!な、なんですか…それ…」
羽柴を見上げる美咲の美貌は驚愕と怯えに青ざめている。
「見て分からんのか?今夜はこれで奥さんを縛って楽しもうと思ってのう」
「嫌っ!そんなの…お許しください……」
「嫌なら帰ってもええんじゃぞ。その代わり支援の話はなかったことになるがのう」
顔を下品に歪ませながらも、美咲に向けられる羽柴の口調と眼光は鋭かった。

羽柴の言葉に美咲は両手を突っ伏し、力なくうな垂れてしまった。その姿には、卑劣な権力の前に屈し、下劣な男の性の生贄に差し出された女のあきらめが漂っていた。しかも、それが最愛の夫によって捧げられた美しい人妻というのだから、羽柴にとっては極上の生贄であった。
やがて、もはや観念するしかないといった様子で美咲の両手がゆっくりと動き始め、前屈みになった腰の後ろに組まれる。白い華奢な肩は震え、強く握った左手の指輪が行灯の光に反射していた。
動機はどうであれ、美しき人妻に力ずくではなく自らの意思で縄の施しを請う姿勢を取らせたことに満足感を覚えながら、羽柴は後ろに組まれた美咲の両手首を麻縄で縛り始めた。外界から閉ざされた屋敷の一室で美しい人妻が羽柴の毒牙にかかろうとしていた……。


「ほれっ、しゃんとせんかっ」
羽柴は、美咲の肩を掴み背筋を伸ばさせると、両手首を背中に縛り合わせる。そのまま縄尻を二の腕の上から胸に回すと、豊かに盛り上がっている美乳の上下を締め上げてしまう。その縄尻を再び後ろに回し背中で結び、今度は左右の肩越しに前に回して乳房を縦に締め上げる。その一つ一つの手つきは手馴れていて、幾人もの女を縛り、弄んできたことを窺わせるものであった。

「それにしても、えぇ身体をしておる。奥さんほどの美しい女を縛るのは久しぶりじゃ。ほれっ、こっちに来るんじゃ」
羞恥と怯えに震える美咲とは対照的に余裕の笑みを浮かべている羽柴は、美咲の腕を取り、立ったままの姿勢で床柱に背中を押し付けると、そのまま床柱に手首を縛りつけてしまった。
「いやぁ…ごらんにないで……」
隠したくても隠すことのできない状況の美咲は、蚊の鳴くような声を震わせることしかできなかった。
羽柴は、美咲の言葉を無視して、捕らえた獲物を値踏みするようにじっくり凝視した。
行灯の橙色の光に肢体を照らされ、羞恥に耐えるように目を閉じ、うな垂れている美咲。染みひとつない白く透き通るような肌。長身で細身ながらもボリューム感のある美乳。無駄な肉のない、かといって細すぎない腰周りと太腿。上品に整えられた恥毛。それだけでも男を欲情させるには十分なのに、美乳に施された緊縛が美咲の長身に映え、淫靡さをいっそう際立たせていた……。

【続く】


黒い宴@の最初へ 黒い宴@ 3 黒い宴@ 5 黒い宴@の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前