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Odeurs de la pêche <桃の匂い>
【同性愛♀ 官能小説】

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第3章 破滅-8

 子供から大人に変わっていても、7年の歳月は昨日のように蘇りました。部屋に入るなり、ミクはシャワーを浴びる間も待てないように全裸になり、私に飛びついてきました。ミクは、私の衣服も急かすように剥ぎ取り、キスを私の下腹部へと移していき、私のソコに顔を埋めてきました。
 女性だってそれを我慢できないってことがあることは、ミニョンとの経験で知っております。
「何年たっても、翔子のココが忘れられなかった……どれだけ綺麗になっているかしら、ミクなんかもう忘れてしまったかしら……翔子の手を握っているだけでミクはもうだめだったの。翔子の汗が欲しかった……ココが欲しかった……ああ……翔子の肌はなんていい匂いがするの……好き……好き……翔子の綺麗なpussy……」
 ミクは、私に何も要求もしないうちに、私のソコに舌を這わせと思ったときにはもうすでに果てていたのでした。
 私は、私の体でここまで興奮してくれたミクが愛おしくなり、絶頂のなかで喘いでいるミクの柔らかに実った乳房を優しく揉みながら、可愛いお尻をしばらく撫でてあげると、絶頂感がさらに深まっていくのが分かりました。痙攣のリズムに合わせて止めどなく蜜が溢れ出るのです。興奮が鎮まるように、ミクの粘った蜜のベールで襞の上を撫でていると、敏感なところに触れる度に起こる痙攣が次第に小さくなっていきました。
 ミクの乱れた栗色の髪を指で梳りながら、ミクの突然の失踪から今日までの葛藤の歳月を想像していたとき、私は、突如として自分の体の異変に気付き、血の気が引いたのです。ミクの激しい愛撫に何の反応もなかったことに……。

 どれくらいの時間がたったでしょう。私は、呆然としたまままだミクの髪を梳っておりました。目をさましたミクがウットリと潤んだ目で私を見つめているのも気付かずに。
 一体私の体に何が起こったのでしょう。明らかに私の敏感であるべき所の機能を失っておりました。まだ、はっきりと決まったわけではない。ミクとの思いがけない再会で、一時的に麻痺をおこしているだけだ、と自分に言い聞かせ、考えないことにしよう……。そう思いながらも、いい知れぬ寂寥感が私の体温を冷たくしていきました。
「翔子……何考えてるの……? ミクだけ行っちゃったから、怒ってるの?」
「ウンン……そんなことないけど。ミクったら、何もしないうちに、翔子を置いてきぼりにして行っちゃうんだもの、驚いちゃった。」
「ごめんなさい……お話している時から、ミク、もうダメだったの」
「いいのよ。嬉しかったわ。ミクがそこまで翔子を望んでいてくれたなんて。あの時はただ泣くばかりで、ミクのこと少し恨んだりしたんだもの。こうしてまた会えて、あの日のように、いいえ、もっと激しく愛し合えるって思うと、翔子、うれしかったの」
 私はそう言いながら、心の隅で私のウソに寂しさ感じておりました。
「翔子の甘い声を聞いているだけで濡れて来ちゃう。フランス語が話せるようになったからかしら? それともミニョンさんのせい?……ウウン聞きたくない……なにも言わないで……」
 何も知らないミクは、私の心の傷に指を入れて弄りまわす感じがして胸が痛みました。でも、ミクは何も知らないのだと思い直して、まだ余韻を残しているミクをあやしておりました。ふと、そうした自分の所作が、ミニョンそのままであることに気付いたのです。頭の奥でミニョンの名を呼んでいる自分がおりました。
「昔の翔子って、オナンも知らないお嬢様だったのに、今は翔子がミクのお姉さまに思えてきちゃった。」
「もう、いいの? 満足した?……もっとしたい?」
「したい……。でも、ミク困っちゃった……翔子、お願いがあるの」
「なあに……?」
「ミクのパンティー……あんなの履いて帰れない。翔子のパンティー頂ける?」
「なんだそんなこと……。いいわよ。翔子は、ンン……スラックスだからそのままでも平気……」
 ミクは、私の乳房の間で頷きながら、その唇で私の乳首を吸い始めました。ああ……そこにも快感はなかったのです。
「ミクお願い……翔子のpussy……見て。匂ってちょうだい。そして言って、綺麗なpussyって……」
「ウン……昔のようにしましょ……」
「そう、昔のようにね……早く翔子の顔に跨って……翔子の顔を思い切り汚してちょうだい……」


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