投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Odeurs de la pêche <桃の匂い>
【同性愛♀ 官能小説】

Odeurs de la pêche <桃の匂い>の最初へ Odeurs de la pêche <桃の匂い> 16 Odeurs de la pêche <桃の匂い> 18 Odeurs de la pêche <桃の匂い>の最後へ

第2章 運命の人-7

 たしかにミニョンの言う通りでした。おずおずとではあっても、私にジッと見つめられた人は頬を染め、恥ずかしげな身の捩り方をしながら、その日のうちに何人もの私のシンパができてしまいました。下校時には、禁止されている喫茶店に集まって私を取り囲み、私が嫌がるのも無視して<翔子を愛する会>なんて命名までして。
 私は、ただ落ち着きたかっただけと思いながら、同年代の級友たちに囲まれて親しげに話ができるのは信じられないような安らぎがありました。もっとも、私の無口が変わったわけではありませんが、それがまた私の神秘性だと言われ、彼女たちに満足感を与えているようでした。こうして私の縮こまっていた日々の流れが変わると、上級生までが、そして進級すれば下級生のシンパは切れることがなく、落ち着いた気持ちで勉強にも集中できるようになりました。
 ミニョンにその日その日の出来事を楽しそうに語ると、ミニョンもうれしそうに聞いてくれました。でも、一方では少し寂しそうな目になったり、溜め息をついたりしました。どれだけ私のシンパが熱烈な仕草をしようと、私は決して可愛いシンパたちに心を奪われることはないのに。
 時々その級友たちが大挙して我が家に集まり、にぎやかに遊び、お茶をし、ミニョンも共に過ごしたりすることもありました。それが何よりミニョンのために良かった、と思えたのは、母の居る日曜日に、級友たちが私の部屋やリビングに屯していると、母自らお茶を接待したりして機嫌が良く、ミニョンと私の間に対する嫉妬が杞憂に過ぎないと思わせることでした。
 私はミニョンに夢中でしたから、級友たちと問題を起こすことなどはなく、無事高校へ進学することになりました。

 高校でも、新しい級友たちとは同じようにうまく立ち回れました。
 鳥肌がたつほど美しい大人になった、と、ミニョンに言われ続ける私は、自信も付き、学校生活も面白く、成績は飛び抜けて良くなっていきました。
 ミニョンは、大人になった私を、<私の天使(mon ange)>から<私の恋人(mon amant)>として扱うようになりました。今までとは違う、いわば、<淫ら>といえる激しさも加わって、私はそれに十分に、いえ、ミニョン以上に応えられるようになっていました。ミクとの体験とは違い、二人だけの秘密の獄につながれた囚人になっていたのでした。
 ミニョンはすでに大学を卒業しており、サキたちとは違った意味での<ハウスメイド>をしておりましたので、私が帰宅すると、出迎えるのは必ずミニョンでした。
 二人の享楽は時と場所を選ばなくなっていました。トイレであれ、料理中のキッチンであれ、二人きりだと分かったときは、それが、たとえ帰宅間際の玄関であれ、ミニョンは、私の汚れきったソコを嗅ぎたがり<odeurs de la pêche.>と叫ぶのがいつもでした。桃の匂いなどしているとは思えませんでしたが、ミニョンの私に対するエロスは、私を初めて抱いたときの<odeurs de la pêche.>が、私の汗まみれのソコから嗅ぎ取れるのでしょうか。私の匂いがするミニョンの口でキスされながら、その場で全てをはぎ取って始まるという有様でした。
 二人の間には、もともとタブーとする行為はなく、むしろミニョンは、愛する私を伴って天国へいく神聖な行為であると言い、私も、心底そのように思っておりましたので、恥ずかしい、とか、淫らだ、なんて考えたこともありませんでした。愛するミニョンの髪にちょっと触れるだけで、その髪と同じ、柔らかな亜麻色の縮れ毛へ意識が移り、わたしのソコはすぐ潤ってきます。ミニョンは、<ただいま>の私の声を聞いただけで、果てしなく口中に唾液が溢れ、私を抱きしめて、その唾液を一刻も早く私の口に送りたくなると言います。
 あとあとのこと、誰だったか、私を<淫乱>だと言ったことがあります。<インラン・・・?>、私はこの言葉を知らなかったのです。今でこそ分かります。でも、<淫乱>という意味は、相手かまわず欲する人を言うのではありませんか? 愛する者同士が、お互いの体液を欲しがることのどこがインランなのでしょう。


Odeurs de la pêche <桃の匂い>の最初へ Odeurs de la pêche <桃の匂い> 16 Odeurs de la pêche <桃の匂い> 18 Odeurs de la pêche <桃の匂い>の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前