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冥界ハンターズ/愛しのお菊ちゃん2
【ファンタジー 官能小説】

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図書委員さん再び-4

「はっ!」
咄嗟に出す右手。
間髪入れずに左手。
両手で飛んできた本の先頭を行く二冊を掴むと。
返す刀を振るが如く。
その二冊の本で後進の本を叩き落としてゆく。
叩き落とせない分はステップを軽く踏み、身体捻り反らせかわしてゆくよ。
うん!身体が軽い!

『図書委員』さんもムキなってるのかな。
叩き落とした本も再び浮き上がり。
更に別の本も本棚を抜け出て。
益々の数で僕目掛けて飛んでくる。

それでも僕は。
「『図書委員』さんなら本は大切に扱うね」
微笑み、無駄口を叩く余裕がある。

ただその無駄口。
色んな意味で効いたのかなぁ。
飛んで来ていた本の群れがその動きをピタッと止めると。
フワフワと本棚の方に戻ってく。

ありゃ?ピシッと本棚に収まったぞ。

して。
図書室の奥まった辺りに不意に。
ボォォォッって浮かび上がる『図書委員』さん。

今日も真っ裸だな。
なんて…。
思わずデレッとしちゃう僕。
本もしまったし。
どーやら落ち着いてくれ……てないか。

おっかない目つきで睨んでフーフー威嚇してきてる。

でもね。
「そんなに怒んないで仲良くしょうよ」
とニッコリ笑顔の僕。
僕のスタンスは変わらないからね。


されど『図書委員』さん。
ちょっと大きめのおっぱいをプルンプルン揺すって殴りかかってきたぁ。

「あぶないって!」
軽い横ステップを踏んでかわす僕。
ん〜ん。
こういう戦いは参ったな。
幽霊さんと言っても相手は女の子。
殴る訳にもいかなしな。
ポリポリと頭を掻きながら困惑気味の僕。

殴りかかったのイナされた『図書委員』さんは。
これは大きいお尻を僕の方に向けてちょっと前のめりになりながらも。
キィっと振り向いて。
わ!益々怒ってるみたい。
唸るよな息を吐いて…また殴りかかってきたぁ。

ヒョイとかわす僕。
どうでもいいけど。
お菊ちゃんや貞ちゃんに比べると随分と動きが遅いな…『図書委員』さん。
まぁあの二人の攻撃力は桁違いだとしてもさ。
人間の女の子並みだ。
いや…それもかなり鈍い方だぁ。
なんて呑気に構えながら『図書委員』さんをイナし続ける僕。
そんくらい『図書委員』さんの動きは鈍かった。
鈍いだけじゃない。
殴りかかる手つきも手首を反らして拳を上に向けて。
押し出すみたいに手を突き出してくる…典型的な女の子パンチだ。
これなら…。
僕はかわすの止めて。
受け止めるみたい両手を広げた。


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