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夏の日
【初恋 恋愛小説】

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1-3

「ゴメンね海君…」
「いいって悪いのは俺なんだから」
海君は私に使わなかったというアディダスのジャージを着せてスカートを濡らしたタオルで必死に拭いていた
「こんくらいでいいか、ほんとゴメンね
帰り送るよ家どのあたり?」
「えぇっいいよそんな悪いから…」
「大丈夫ってか悪いの俺だし、でどこ?」
「えっと〇〇駅の近くだけどほんとに良いの?」
「いいって、それにそこならうちも近いし」
「しかもそこなら家から一駅しか違わないから俺も歩いていけるし」
クスクスと笑う彼
彼がそんな風に笑うのを初めて見た
そこから1時間位話をしながら帰った
ゆっくりと歩を合わせて歩く海君が嬉しくて何時間も一緒にいたかった
そんな6月のある日のこと


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