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とある夫婦のカタチ
【若奥さん 官能小説】

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麻生家 草食な夫-3

「ねぇ、京ちゃん。さっきのTVみたいに後ろから抱っこして…」

ベッドにあがる前に凛ちゃんからのリクエスト。返事をする代わりに望みをかなえる。ふんわり香るシャンプーの匂い。もうあの時感じた煙草の匂いはない。壊さないようにそっと抱きしめる。パジャマの上から胸に触れると、凛ちゃんの呼吸が軽く乱れる。ビールを飲んだばかりだからか、感度がいつも以上にいい気がする。もう先端が尖ってきているのがわかる。

「んん…京ちゃん、直接・・・」

腕の中で窮屈そうに自分のほうを振り返り、上目遣いで要求される。反則だよなぁ。本人気づいてないと思うけれど。後ろから抱いた状態でボタンをはずすのに苦戦しつつも、なんとかパジャマの上を脱がせ、白い膨らみの柔らかさを直接堪能する。極上の触り心地。意識したつもりはないが中指と人差し指の間に挟まれた先端も軽く刺激する。

「いやぁん。京ちゃんのおっぱい星人!」

あまり胸を刺激し続けると本性がバレてしまう。おっぱい星人は否定しないが、凛ちゃんのおっぱい限定だ。一度スイッチが入るとずっと触っていたくなる。触り続けていたいが凛ちゃんのご機嫌を損ねぬよう、次の動作へ移る。普段は凛ちゃんが上手くリードしてくれるが今日はちょっと冒険してみたくなった。冒険、というか。確認というべきか。先ほどの妄想を打ち消すための確認作業。

「えっ?きょ、京ちゃん??」

そのまましゃがむようにして、凛ちゃんのパジャマとショーツを一緒に引きづり降ろす。痛くならない程度に足を少し強引に開かせ、凛ちゃんのソコに口をつける。まだ胸しか触っていないのに、凛ちゃんのソコは充分に潤っていた。

「や、やだよ。そんなことしないで。」

言われてもやめられない。舌で凛ちゃんから溢れる蜜を舐めとる。拒否の言葉がだんだんとぎれ、切ない声に変わっていく。凛ちゃんが自分で感じてくれていると思うと、とてもうれしい。自分のモノも何もしていないのに準備万端だ。

「凛ちゃん、挿れていい?」

「…ダメ…」

涙目で自分を見下ろし、首を横に振る。この状態でお預けですか?時々妻はこんなにかわいい顔をしてSなんじゃないかと思う。

「京ちゃんも脱いで…私だけじゃ恥ずかしいよ。」

言われてみればそうだ。慌てて服を脱ぎ、凛ちゃんに勧められるままベッドに腰をかけると、凛ちゃんは向かい合うように床に座って思いもかけない行動をとる。

「うわっ。凛ちゃんっ。」

小さな口が自分のモノをくわえ込んだ。静かに頭を上下に動かされるだけであっけなく達してしまいそうになる。

「凛ちゃん、気持ちよすぎるよ。」

「ん…ゴムつけてもいい?」

「あぁ。」

避妊は絶対する。ゆずがお腹にいるとわかったときからの約束。ゴムつけて、は挿れて、の合図だ。急いで装着している間にベッドに横たわった凛ちゃんに覆い被さる。凛ちゃんのソコはとてもキツイ。痛がりはしないけれど、目を閉じて眉間に皺を寄せ、ぐっと耐えているように見える表情に、いつも申し訳ない気分になるが、どうしても自分の快楽が優先されてしまう。なるべく優しく動いているつもりではあるが、ある時点にくると歯止めが利かなくなるのだ。細い体を抱きしめて、壊さないように、壊さないようにと思いつつもグラインドは止まらなくなる。凛ちゃんの口からは小さな喘ぎ声が漏れている。感じてくれているのだろう。その声が自分を限界へと誘う。

「凛ちゃん、ごめん、もう…」

「ん。」

満足そうに微笑んでくれる凛ちゃんを抱きしめ、膜越しに凛ちゃんの中に自分の欲望を吐き出した。凛ちゃんの中が収縮して追い出される。一息ついて欲望の後処理をしている間に凛ちゃんが寝息を立て始めた。

「ほら、着替えないとダメだよ凛ちゃん。風邪引いちゃうよ。」

「うん・・・」

なんとか返事はするものの、起き上がる気配はない。疲れている妻を余計に疲れさせてしまったのではないかと申し訳ない気持ちになる。仕方なく抱きかかえて起こし、パジャマを着せるのを手伝う。

「京ちゃん、たまには一緒に寝る?」

きちんと着替えた凛ちゃんをベッドに寝かせ、部屋を出ようとするとそう声をかけてくれた。

「そうしたいけど、朝起きたらゆずが怒るよ。」

「そうだね、おやすみ。」

「おやすみ。」

もったいない申し出ではあるけれど、凛ちゃんをゆっくり休ませてあげたくて自分の寝室へと向かった。


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