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〈晩秋〉
【鬼畜 官能小説】

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〈晩秋〉-10

「やめッ!?……ああッ!!やあぁぁ!!!」


ゆっくりと……男達の腕はゆっくりと前方へと伸び、ワンピースのスカート部分は友紀の腹部に纏められた。
Vの字に開かれた両足と、股間を包む下着がライトに照らされ、男達全員の視界に捉えられた。
それは友紀の怒声など、なんの威力にも抵抗にもならない事の証明でもあった。


『これはこれは大胆な……』

『こんなパンティー、携帯サイトのエロ画像とか、AVでしか見た事ないですよ』


曝された友紀のパンティーは、あまりにも刺激的な代物だった。

赤みの強い紫色の下着。
性器の膨らみだけを隠す股布は必要最小限の大きさしかなく、そこから腰骨の上に掛かるように腰布が切れ上がっている。
その大胆にもV字にデザインされたパンティーは、過剰なまでのフリルを纏い、それ自体が薔薇の花のように咲き誇って友紀の股間を彩っていた。
明らかに男性の視線を意識した下着に、男達の興味は強く注がれた。


「触…んじゃねえッ!!テメ……触るなあぁ!!」


開かれたままの友紀の股間に、三方向から男達は群がった。
フリルは摘まれ、太股は撫でられ、V字のパンティーラインを指先でなぞられる。
友紀は、およそ顔には似つかわぬ罵声を上げ、犇めく男達を必死に振り払おうと抗ってみせた。
まさに全身全霊、渾身の足掻きに全身の筋肉は躍動した。
青筋はクッキリと浮かび上がり、手足の筋肉は、かつてない程の緊張を見せる。
拘束台はキシキシと軋み、ベルトはギリギリと悲鳴を上げた。
男達が手塩にかけて作り上げた拘束台は、友紀の想定外の火事場の馬鹿力に驚愕の叫びをあげた……ベルトが手首や膝に食い込み、痛々しくも肌を傷付けた………しかし、そこまでだった……手足はそれ以上は動かず、胴体を虚しく捩る動きにしかならない……。


「ハァッ…ハァッ……触んなって言って……ハァッ……嫌あぁッ!!」


拘束台とベルトの悲鳴は、笑い声へと変わった。
想定外の馬鹿力など、そう何度も繰り出せるものではなく、拘束されたままで、むやみに抵抗などしていれば、体力など直ぐに尽きていく。

女の《力》などこんなものだ。
一般常識の社会でなら、発言力や行動力で男に勝てようとも、こんな異常な世界に引きずり込まれたなら弱々しいものだ。
女の発言になど耳を貸す奴など居るはずもなく、腕力や拘束具で行動を制限され、全てを男に奪い取られていくだけの、小さな存在でしかないのだ……。




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