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〈晩秋〉
【鬼畜 官能小説】

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〈晩秋〉-11

『今夜はデートだったのかな?楽しい夜をブチ壊してゴメンね』

『ヤル気満々なパンティー穿いちゃって……イヤラしいなあ』


装飾としての役目でしかない友紀のパンティーは、本来の防着としての役割を殆ど果たせてなかった。
薄い布は汗ばむ性器に張り付いて、その形を透けるが如く露わにしていたし、小さな股布からは陰毛がパラパラとはみ出してきていた。
派手に彩った下着が、友紀の秘肉の形を隠そうともせず、陰毛すら仕舞おうともしていない様は、完璧な美を気取った中での〈醜〉であり、無様で滑稽ですらあった。


『……この服も彼氏の為に選んだのか……?』

「…………」


男の手が、大きく開いたワンピースの胸元を掴んだ……友紀は荒い呼吸のままで、下唇を噛んで前歯を剥き出しにし、相変わらず眉と目尻を吊り上げて睨んでいる……ほんの少しだけ涙で瞳は潤んでいたが、その眼光は聊かも曇るものではなく、多勢にものを言わせる卑怯者の男共に負けまいと、気丈に振る舞って見せていた。


『……ヒヒ…ヒ……』

「あぁぁッ!!!」


一人の男がワンピースを掴んで引っ張ると、それに呼応するように他の男達までワンピースを掴み、各々の思うままに引っ張りにかかった。


「テメエら……ひぃッ!……やめてぇ!!!」


けたたましい断末魔の叫びをあげて、ワンピースは引き千切られていく……男の腕力、しかも数人掛かりであれば、衣服などあっという間に布切れとなる……宙に舞う紫色の布は、もはや原形など留めてはおらず、ボサボサと糸屑の尾を引いたボロ布と化して床に舞い散った。


「……ぐぐ……く……」


表情は先程のままで、友紀は自分を取り囲む男達を見上げていた。
この卑劣な男達と戦う如何なる手段も持ち合わせていないというのに、それでも友紀は凛々しくも顔を逸らさず、負けまいと男達の視線を跳ね返そうと睨み返した………鼻の頭が少し赤く染まり、一粒の涙がつたい落ちた……。



『先生、とうとう下着だけになりましたよ?』

「ぐぎぎ…ぎ……!!」


鼻の下を伸ばした顔が、曝された友紀の肌に近づいていった。
磨き込まれた身体……肌の滑らかさは年齢の衰えを感じさせない輝きを放ち、パンティーとお揃いの過度な装飾のブラジャーは、見事な胸の山並みを抱えてそびえ立っていた。
下腹部と腰に少しだけ皮下脂肪による皮膚の皺が認められたが、それは愛嬌の一言で済ませられる程度のものだ。



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