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遊戯〜姉妹姦獄
【鬼畜 官能小説】

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〈美味なる者〉-6

『イイ家に住んでるな、クソ』


オヤジ達は車から降り、その家の周りを歩いた。
紗季の住む県は雪など殆どなく、道路は乾いたままだ。
そのかわり、風はかなり冷たい。
オヤジ達は鼻を赤くし、ブルブルと震えながら歩みを進めた。

風除室のある玄関は団地側に向いていて、大通りを裏側に背負う形になっており、玄関に向かって右側には大きな自動シャッター付きの車庫が建っている。
そして家と車庫、その周囲をグルリと塀が囲い、侵入を防いでくれている。


『馬鹿だな。あんな塀があったら中に隠れやすいだろうに』


塀を越えるのは容易ではないが、一旦越えてしまえば周囲からは完全に隠れる事が出来る。
しかも、玄関の脇から内部に侵入出来るのだ。
その玄関の横には、これみよがしの監視カメラも設置されているが、ダミーだと知られた今、それには何の意味も無い。


『紗季パパの車は車庫には無かったぞ。軽自動車が一台だけだ』


シャッターの造りは凝っており、ちょうど車のライトの高さの鉄板に、斜線状に強化ガラスが嵌め込まれていた。
しかもご丁寧に、車上荒らし防止の為に、小さなライトで車庫の中を照らしている。

もはや紗季の家の中の状況は丸裸に近かった。

朝になり、この車の持ち主が出掛ければ、紗季しか家に居ない事は明白だ。
オヤジ達は笑いを堪えながら、家の裏側に廻った。
二階の窓から、暖かな明かりが漏れている……まだ何も知らない紗季が、安眠を貪っている……安らかな眠りは、おそらく今日が最後だろう……。


『コンビニ行って、食料でも買ってくるか?』

『そうですね。まだ時間はあるからね』


空はまだ暗く、東の空が僅かに明るくなっている程度。
買い物を済ませてからでも、監視は間に合うようだ。オヤジ達は車に乗り込み、逸る気持ちを抑えてその場を後にした。



『じゃあ、お母さん出掛けるから、夕飯はしっかり食べるのよ。ある程度は作っておいたから。あと、知らない人がチャイム鳴らしたら絶対出ちゃ駄目よ。それから………』

「あ〜もう、分かったから!はいはい、いってらっしゃい」


いつも通り、母親は金曜日の朝に出掛けるようだ。
やはり年頃の娘を一人にするのは心配なのだろう。
いつまでも娘への心配事を口走り、玄関から出て行こうとしない。
広い玄関には名画が飾られ、綺麗な花瓶にはたくさんの花がいけられている。
両親の仕事の忙しさは、そのまま収入の良さに繋がっていた。
そんな玄関で、しばらくは食事や戸締まりを注意していたが、そんな母親の言葉を煩そうに、紗季は玄関のドアを無理矢理に閉めた。



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