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イート・ミー!
【コメディ 官能小説】

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イート・ミー!-14

「う……っ」
やっと出しきると、俺は大きく息をついて錦の頭を撫でてやった。錦はというと、俺の出したものを口の端から滴らせている。
べろ、と口を開けて俺の精液を見せつけた。そしてそれをそのまま嚥下する。ごくりと喉が鳴った。
「栄ちゃん、多すぎー」
「……溜まってたんだよ」
俺は言うと、横倒しになったペットボトルを示した。錦は頷き、キャップを開けてそのままペットボトルを呷る。
俺は鞄の中からゴムを取り出した。
多分、一回じゃ終わりそうにない。連なったままの袋の一番上を破る。残りは脱ぎ捨てた衣服の上に放った。
そんな俺の背後に、柔らかな感触。胸に細い手が回り、俺の乳首を弄ってくる。
「ね、早く挿れて? もう我慢できないよぉ……」
胸を押しつけられる。俺だって我慢なんてできない。
錦の手首を掴んで強引に押し倒し、足を開かせた。とうに復活していた俺のものを、錦のそこに埋める。
「あ……ああんっ!」
歓喜の声を上げ、錦は自ら腰を上下させた。
もともと淫乱だとは知っていた。しかし我慢ができずに自分で腰を振る姿はあまりに淫猥で。
俺は頭に血が上るのを感じた。
「っ……! あ、あ、あああぁっ!」
錦の身体を折り曲げ、いきなり深く激しく突く。肌がぶつかり合う音と錦の嬌声ばかりが響き、俺は息も荒く腰を振った。
「はぁん……悦すぎ……っ!」
「くっ」
錦の身体を持ち上げ、対面になってキスをする。
「何が、悦いんだ?」
問いながらゆるゆると腰を揺らした。
「あんっ……え、ちゃんの、お×んちん……」
「へえ……どこが、いいって?」
錦は俺の頬を手のひらで包み、小さく口づけた。
「お、きいの……ぅんっ……太くてカタいし、長いし……」
「悦いのはチ×コだけかよ」
腰を揺すりながら、錦の頭を掴んでキスをする。
錦は首を横に振った。
「キスも好き……っ!」
そのまま身体を上下させれば、キスの合間に錦が喘いだ。
「んはっ……あっ……んんっ」
「はぁっ……錦、後ろ、向け」
四つん這いになった錦の尻を掴み、俺は一度抜いたそれを再び挿入する。俺が腰を打ちつける度に、錦が甲高い声を上げた。錦の左腕を掴めば、溶け切った顔で俺を見つめてくる。胸がぶるぶると揺れた。
「ああ゛ーっ、あっ、あっ」
ぐちゃぐちゃと結合部から泡立った互いの体液が音を立てる。
錦は激しく首を横に振り、身体をしならせた。
「あ、いいっ……イク、イクイクイっちゃうぅ――っ!!」
「はあっ……う、く……っ!」
錦の絶頂の締めつけに耐えきれず、俺もイったのだった。


――起きてみれば部屋のアナログ時計は5時を指していて。
(いつのだ……?)
携帯を見てみれば、土曜日の朝。俺は急激に喉の渇きを覚えて、ペットボトルの水を一気に飲んだ。
ちょっと待て。冷静になって考えてみれば、俺は一体何をした――!?
恐る恐るごみ箱を見やる。ゴムとティッシュの山、山、山。部屋の片隅にまとめられたシーツとタオル。当然それはカピカピに乾いていた。

『え、ちゃ……も、錦だめぇ……っ』

そうだ。最後の最後、あの錦に限界とまで言わせたのだった。
一回戦目が終わった後、錦は言った。

『だって、栄ちゃんずっと淡泊だったからさ。ちょっと間を置いたら、もっと激しくしてくれるかなって?』

つまり、錦が俺とセックスしなくなったのは、マンネリ化した俺を刺激するためだった、と。その間錦が我慢できたのかというとやはり我慢できなかったらしく。


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