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調教物語
【その他 官能小説】

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調教物語(その14)-1

優子が知らない街の自治会館の建物の中では、
妖しい光景が展開されていた。
なまじSMという妖しい世界を少し知っただけで、
彼女はその餌食になっていた。

優子が思ったSMと言うもの、
それは今、彼女が思う想像を超えていた。
それがセックスの延長上であり、快楽の一部として思っていただけに、
今、その考えは甘かったことを思い知らされたのである。

しかし、優子が描いていたSMとは、
それもあながち間違いではない。
SMには一般的には、大きく分けると、
ソフトSMとハードSMがある。
ただ、その違いを深く理解しないまま、「調教」という言葉で酔い、
優子が研二郎とリアルで逢ったが、この「物語」は絵空事の空想ではない。

優子が描いていたSMとは前者であり、
研二郎はソフトもハードも、そのどちらも可能な男だった。
その研二郎は、始めは優子の思いに沿っていたが、
実際に教師でもある美しい優子を見て、彼本来のSの火が点いたようである、
彼はその思いを着実に変えた。

研二郎はこの美しい獲物を、とことん自分の意のままに調教し、
いたぶり虐め抜いて泣かせ、心から狂わせたとき、
この女がどのように変わるか、興味を持ったのである。

どのような淫らな女に変貌、変身させることができるのか、
知りたかったし、そのように優子を調教したかった。
この稀に見る美しい優子を、どこまで堕とせるかを自分で試したかった。

しかし、始めが肝心であり、この美しい獲物を縛り叩き、
いじめ抜いてから情交を結ぼうと思った。

だが、その思いが途中から変わったのである。
自分を恋い慕うこの愛奴を、
見ず知らずの野蛮な男達に犯させようと思ったのもその理由である。

女教師という聖職にある崇高な精神の女を壊してみたかった、
それは、ずっと昔に自分を捨て、男に走った美しい母への復讐でもあり、
自分の生い立ちと、後から知った加虐の悦びでもあった。
そして、彼は心からそう感じるのである。

思えば、今までに研二郎が調教した女の中で、
美しい女が居なかったわけではない。
しかし、優子はその中のどの女達とも違っていた。

美しさが違う・・それは際だっていた。
始め見たときどうしてもM女というイメージが湧かない。
今までの女なら、一目でそれを感じることが出来た。

女達は服を着ていても、その下にある裸を想像できたし、
縄を掛けられた女達の想像ができた。
叩き、吊し、淫具で虐めた時のその淫乱さが女達の中に想像できた。
実際にそうしてきたが、優子にはそういうイメージが湧かなかった。

勿論、いたぶりいじめ抜き、辱めるという欲望は感じるのだが
その具体的な想像が出来なかったからである。
美しいファッションモデルからは、愛奴隷のイメージが湧かないように。
しかし、その雑念を振り払い、今・・研二郎の思い、その願いが叶ったのである。



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