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先生の観察日記
【学園物 官能小説】

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動き出す時間-1

やっと期末テストが終わった。今日から進路が決まった3年生は暇になる。

私は担任の先生の計らいで、指定校推薦枠というものを利用して、私立の大学に入学することになっている。その大学は、ここから電車だと3時間ほどかかる距離なので、親には一人暮らしを進められた。

親は末っ子の私に対しては放任主義らしく、夜遅くなったりしても基本的には何も言ってこない。その大学のことを相談しても、「あら、いいんじゃない?」というだけで、あっさり決まった。


今日の朝は、昨日橋本クンに思いを告げられて少し気まずかったので、一人で学校に来た。メールをして、夜も別々に帰ることになった。


先生にはこれから、学校から少し離れたバス停で拾ってもらうことになっている。

もし私が、この関係を終わらせたいって言ったら、何て言うかな?先生とはもう今日で終わりかな…きっと、お前の好きにしろとかって言うと思う。

でも…大学遠いから離れ離れになるし、これで良かったのかも。


待ち合わせ場所に先生の車が来た。運転席に座っている先生は、やつれた様子で、少しだけ顎に無精ひげが生えている。

「俺ん家近くのたまに行く居酒屋でいいか?」

「はい、どこでも大丈夫です。」

先生はいつもと変わらない様子だ。この感じ、久しぶりだな…


先生のアパートに車を停めて、徒歩3分の所にお店はあった。

居酒屋に着いてしばらく待っていると、いくつかの料理とオレンジジュース、そしてビールが届いた。

「先生、飲むんですか?」

「テスト期間は先生方だって辛いんだ。飲ませてくれ。」

「ふふっ、どーぞ。」

私は先生のグラスにビールを注いで、オレンジジュースを手に持った。

「―じゃあ、先生も私も、テスト終了に乾杯っ!」

「あと、大学の推薦内定にも、乾杯。」

「…先生、知ってたんですか?」

「推薦の子は職員会議で報告があるからな。おめでとう。」

「そうなんだ…ありがとうございます。」

二人とも、グビッとグラスを空にした。

「どうだ?お祝いに一口。」

先生はビールを新しく注いで、私に差し出してきた。


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