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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃんラスト-3

「いくよ…」
ゆっくりと貞ちゃんの中に入ってゆく僕。
貞ちゃんの中はひんやりと冷たいけど…いやらしく煽動するように僕のモノに絡み締め上げてきて、とっても気持ちがいい。

貞ちゃんも気持ちがいいのか。
身体全体で僕のモノを受け入れるように全身をガクガクと震わせている。

「あぁぁ!貞ちゃん」
そのピクピク震える細い両腿を脇に抱え、夢中で腰を振る僕。

「あぁぁっ!凄い…の……凄いの!」
貞ちゃんも下に組み敷かれた体勢ながらも夢中で腰を振り返してくる。

「か…感じる?貞ちゃん!」
頑張って腰を振り続ける僕。

「感じるっ!あなたの優しい気持ちを感じるっ!」
両目をギュッと閉じて頭を振りまくる貞ちゃん。

感じる?の意味が変わっちゃったけど。
メチャクチャ嬉しい。
嬉しすぎて出ちゃいそう。

「いくの!俊樹っ!私…いくのぉぉ!」
そんな僕に合わせるように絶頂を迎える貞ちゃん。

「あぁぁっ!僕も…」
僕も貞ちゃんに中に発射していた。


本堂に戻ると…。

外には灰色のスクリーンのような霧雨が小さな音を立てて降りしきっていた。
開け開いた扉の直ぐまえに正座して、その雨を見つめる鵬蓮さん。

その背後にそっと立つ僕。

「昨日…貞代さんと色々話して、判った事があります」
唐突にしゃべり始める鵬蓮さん。
僕が近づく事が判りきっていたように…。
まぁこの人ならそれくらい事は何でもない事か。

しかし中々、気になる話のようだ。
「判った事ってなんですか?」
僕も立ったまま静かに尋ねた。


「貞代さんは?今はどうされています?」
尚も霧雨を見つめながら話し続ける鵬蓮さん。

「今は…疲れたのでしょうか…ぐっすり眠っています」
そう応えてふと…僕はなんとなく可笑しくなった。
鵬蓮さんや僕にとっては幽霊さも生きてる人間と何ら変わりがないんだ。
ってかお菊ちゃんにしても貞ちゃんにしても結局は僕たちとそんなに変わんないだ。
そう思うなんとなく可笑しく、いや嬉しくなってきた。


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