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『再びの夢七夕』
【ファンタジー 官能小説】

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『再びの夢七夕』-5

 彦星様は私のおなかに貼られた紙をじっと見つめ、大きくひとつ頷かれました。

 それから、私が服を脱いで入れていた紙袋を指さしてから、手を動かす動作で立ち上がって服を着ろと指図をされたので、私は立ち上がって一枚ずつ服を身につけていきました。

おなかに貼られた紙に手をかけて彦星様を見ると首を振られたので、恥ずかしいことを自分で書いた紙はそのままにして、私は服を着ました。

 それを見届けると彦星様はそっと鍵を外し、ドアを少しだけ開けて外の様子をうかがいました。

 それからゆっくり外に出て、さらに誰もいないことを確認してから、顎をしゃくって私に外へ出るように促す合図をされたので、私はトイレを出ました。

「公園を出て駅の方へ歩け」

 彦星様が私の側に寄ってきて、低い声でそういわれました。

「はい」

 と答えて、私は緊張で身体を強張らせながら、歩き始めました。

 彦星様は、少し後から歩いてこられました。



「あ」

と小さく声を上げて、私は立ち止りました。

突然、ローターが振動し出したからです。

 振り向いて彦星様を見ると、首を振り、顎をしゃくって歩くように促されました。

 私は泣きたい気持ちで歩き出しました。

 すると、ローターの振動は止まりました。

 でもしばらく歩くと、また振動が始まりました。

 また立ち止りたくなりましたが、我慢して速度はずっと遅くなってしまいましたが、歩き続けました。

 そうしてヨタヨタするようにしてしばらく歩いていると、振動は止まって普通にあることできるようになりました。



 その後も何度もローターのスイッチが入ったり止まったりを繰り返しながらも、やがて私は駅の前を通り過ぎ裏通りに入っていくとしばらくして、ローターがものすごい勢いで振動し始めました。

 振動のあまりの激しさに、私は立ち止り片手で股を抑えてしまいました。

「さあ、ここに入るぞ」

 彦星様はそういうと、ローターのスイッチを止めてくださいました。

気がつくとそこはホテルの入り口の前で、私は彦星様に連れられてそのホテルの一室に入りました。





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