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『再びの夢七夕』
【ファンタジー 官能小説】

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『再びの夢七夕』-4

3.女とマゾ牝とのせめぎ合い





 一昨年の七夕の前日、「私の彦星様」からメールが届きました。

 初めてのご調教のテーマは「羞恥プレイ」ということで、午後1時から2時の間指示されたところで支持されようにして待つようにという内容でした。

 その内容がとても過激なものだったので、私は驚いてしまいました。

 えっ、初めて会うというのに、こんなところでこんなことをして待っていなければならないの?

 私は最初そう思い、いったんは行くのをやめようと思いました。

 それは、指示の内容というのが、ある公園にある公衆便所の男性用トイレの指定された個室で全裸になり、「私はご主人様に所有される変態の牝奴隷です。本日はどうかご調教をよろしくお願いいたします」と口紅で書いたA4の紙をおなかの部分に貼り付け、その上袋に入れてドアの裏側にテープで貼り付けてあるローターをアソコの中に入れて、正座して待っているようにということだったからです。



 でも一晩ほとんど眠れない夜を過ごしてから、考えを変えました。

 「私の彦星様」はメール交換した印象では、SMについてしっかりしたお考えをお持ちで、私への提案も慎重に考慮された上でのことだとしか思えませんでした。だから、このような過激な指示も、きっと熟慮の上でなされたとしか考えられなかったのです。

 そして私は、初めて会うのにこのような過激な指示を出されたのは、私の1%のMに対しての挑戦状だと気付いたのです。

 「私の1%のSは、本物のSMを求める。だから初めてであろうと半端な調教はしない。貴女の1%のMが本物であったならば、この挑戦を受けて立とうとするはずだ。いきなり過激なことをぶつけてこられて逃げ出したくなるような半端なMであるのならば、『私の織姫さん』にはなってほしくない」

というメッセージが、この過激な指示の奥に潜んでいるに違いないと、思うようになったのです。

 私は思い直して、行くことを決心しました。

 ここで逃げ出してしまったら、私の1%のMは無意味なものになってしまうように思えました。



 私は指示された公衆便所に行き、指示された通りにして男性用トイレの個室の中で、「私の彦星様」がお出でになるのを待ちました。指示に会った通りドアの鍵をかけていたのですが、誰かが入ってくる音が聞こえるたびにドキッとしました。

 とても長く感じましたが実際のところは30分くらい経ったとき、何人目かの人が入ってきた音がしました。そして少し経って、私のアソコに入っているローターが振動を始めました。

 支持されてアソコに入れていたローターは実はリモコンで操作されるもので、リモコンが振動を始めたら「私の彦星様」がお出でになった合図だからすぐ鍵を開けろという、指示も出されていたのです。

 鍵を外すとすぐにローターの振動はとまり、中年の男性がさっと個室の中に入ってきて、すぐにドアを閉めて鍵をかけました。

 私は、その男の人は私の彦星様に間違いないと、直観的に感じ取りました。

 彦星様が右手を押すように動かして、身体を後ろに反らせるように指示されたので、私は両手を後ろについて指示された通りにしました。





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