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tomomi
【若奥さん 官能小説】

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tomomi 完結編-2

… … … …

見知らぬ男にどこかへ連れさられようとしてるのに私はそれほど恐ろしいと思わなかった。

今から思えば不思議なくらい…
最初からセックスが目的である事が分かっていたし、この時の私は私ではなくて「知美」という淫乱な女だったからだ。


停めてあったワンボックスはナンバープレートが「わ」から始まるのでレンタカーだという事が分かった。
何かあった時を思って無意識にナンバーを見ておいたのだ。

何かあった時には私も売春婦として逮捕されてしまうのだろうか?
同じくお金を貰ってセックスしているのにAV女優は逮捕されたりしない。

ワンボックスにはやはりどこかで調達されたのか私と似た年格好の女が他に二人乗っていて、この人たちもいわゆるエキストラというのか臨時俳優なのだろうけどこんなにたくさんの女を起用してどんな映画が撮られるのか想像もつかなくなった。
ここへ来て私は何だか面倒になってきたけど、これも滅多にない機会だと自分に言い聞かせる。

橙色に立ち並ぶ高速道路の電灯の下を潜り抜けると車はすぐに降りてしまい行き着いた場所はちょっとした料亭だった。
「料亭つむら」という看板が掲げてあったけれど、テレビで悪い政治家が闇取引する場所といった格式は感じられなかった。


素肌に浴衣を着せられた女は私を含めて四人いた。

電灯に照らされた狭いけど手入れされた庭に沿って伸びる廊下を私たちはすごすご歩き、畳敷きの大広間に通されるとそこはアダルトビデオの撮影現場とは思えなかったが私の中のイメージからすれば似たよなものだった。
とにかく複数人数の前で裸になる事。

私たちは座敷の中心で身を寄せ合うように今羽織ったばかりの浴衣を脱ぎ捨てて全裸になるよう指示された。
それからまるであの街角の対岸に並ぶように座った男たちが一斉に襲いかかる。


こんな趣向も嫌ではなかったけど、私はプロの男優とセックスができると期待してついて来たわけなのにここの男たちは中年のおやじばかりだった。

それも女四人に対して男の数が十人ほどいたのでひとりで二、三人ぐらいの男を同時に相手をする事になる。


現に私、二人の男に両側から乳房を荒っぽく揉まれながら股間にはひとりの男が吸い付いていた。

胸は少し痛いぐらいだったけどレイプされてるような感覚も悪くはないような気がしてきた。

「やぁだ、もう…」

あそこを丸出しに広げられて指や舌で好き放題に弄ばれるのはまだしも、誰かお尻の穴にまで指を突っ込んできた。

「君、いくつ?」

「三十…ちょっと…」

こんな格好させられて好き放題にされてても乳首を摘まみながらそれを舌でずるずると転がしている男に尋ねられて、私は平然と答えてみせた。

ちらっと向こうを見ると四つん這いにされて後ろから押し込まれながら口でもうひとりの男のものをくわえ込んでる女がいた。

何かでこんなシーツを見た事はあったけど生で見たのは初めてだった。


どういうわけか分からないけど、こんな性の宴がいつまで続くものか分からないけど、最初からあんなに飛ばしていたらきっと消耗して腰が立たなくなるのではないかと私は思った。


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